貴金属

金属アレルギーの人でも大丈夫な金属はどれ?調べてみた。

こんにちは、クリレアです。

今回は貴金属のアクセサリーで起こる金属アレルギーについてです。

プレゼントのために色々調べたのでその忘備録的な?

金属アレルギーは大きく分けて2種類に分類されますが、今回は全身性金属皮膚炎の方じゃなくて、アクセサリーとかで起こる接触皮膚炎のほうを取り上げて解説します。

金属アレルギーとは

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状は、金属が触れたところが赤くなったり、ただれたり、発疹がおきたりします。

皮膚炎の一種で、痛くなる人もいれば痒くなる人もいます。

金属アレルギーの原因

そもそもアレルギーとは簡単にいうと、体の免疫機能の過剰反応です。

金属アレルギーの場合は、汗などで身につけている金属が極わずかに溶け出し、それが皮膚に触れた時に免疫機能が反応してかぶれなどの症状を起こします。

免疫機能が発動して抗体が一度作られてしまうと(一度金属アレルギーになってしまうと)、その抗体は数年〜数十年は消えないので結構な長い期間着けれません。

長期間着けないでいて、もし抗体が消えたとしても、金属をつけたらまた抗体が作られる可能性が高いので完治もしないんじゃなかろうか?と思いますがわかりません。

大丈夫だったのに突然金属アレルギーになることもある

らしいです。

簡単にいうと、1時間金属をつけたら免疫機能くんが1%抗体の作成を進め、5時間で5%抗体作成してーみたいな感じで進んだ場合、合計100時間つけたら抗体が完成するので完成しちゃったらもう体が金属アレルギーの反応を起こすのでつけれません。みたいな。

個人差があるので、1回つけたらすぐに赤くなる人もいれば、30年つけ続けたらアレルギーになっちゃう人もいます。

それに金属アレルギーにならない人もいます。

金属アレルギーといっても全ての金属でアレルギーが出るわけではない

例えば、鉄製のチェーンのネックレスで金属アレルギーになってしまったとしても、違う金属をつければアレルギー反応は起きません。

一言で金属アレルギーといっても金属ごとに反応するので人によってどの金属なら大丈夫だけどこの金属はつけれないなどがあります。

食物アレルギーと一緒ですね。これはダメだけどこっちは大丈夫!的な

ただ、金属アレルギーも食物アレルギーと同じで、「チャーハンにエビが入ってたらアウトー!」みたいな感じで合金の金属でもアレルギーが出てしまいます。

具体的に言うならば、「パラジウム」のアレルギーの人は「ホワイトゴールド」でもアレルギーが出ます。

ホワイトゴールドは銀やパラジウムなどをゴールドと合わせた合金なので、アレルギー反応が出ちゃうわけです。

金属アレルギーになりやすい物質・なりにくい物質

金属アレルギーは、溶け出した金属が皮膚に触れて起こるので、溶けやすい金属ほどアレルギーになる人が多くなります。

しかし、溶けやすくても金属アレルギーになりにくい素材も存在します。

金属アレルギーになりやすい素材から順に書いていくと

  1. ニッケル
  2. コバルト
  3. スズ
  4. 水銀
  5. 亜鉛
  6. パラジウム
  7. クロム
  8. アルミニウム
  9. ↑↑↑↑↑↑↑ここまでなりやすい
  10. ↓↓↓↓↓↓↓ここからなりにくい
  11. ルテニウム
  12. バナジウム
  13. モリブデン
  14. タングステン
  15. レニウム
  16. ロジウム
  17. プラチナ
  18. イリジウム
  19. チタン
  20. ジルコニウム
  21. ニオブ
  22. ハフニウム
  23. タンタル

となります。

金属アレルギーの方で多いのは銅よりも上の金属です。
ルテニウム以下の金属は、比較的アレルギーが出る方は少ないです。

また、真鍮も金属アレルギーが出やすい金属なので注意してください。

ここには書いてありませんが、ステンレス、特にサージカルステンレスという素材も金属アレルギーになりにくい素材として有名です。

ステンレス製品は「鉄にクロムやニッケルを合わせた合金」の金属です。全て金属アレルギーが出やすい物質なんですが、合金として鍛えることで耐食性が強くなっているので汗などで溶け出しにくく、金属アレルギーの反応が出にくいのです。

金属アレルギー対策・オススメの金属

さっきの表でプラチナ以上のものがオススメです。

ただし、プラチナならpt950以上
金なら18金や22金のイエローゴールド・純金
純チタン・ステンレス・サージカルステンレス

などになります。

銀は純銀以外は銅やパラジウムが入っているからだめですが、純銀製品なんてほぼないので諦めるしかないです。

18金や22金、イエローゴールド、プラチナpt950などは全て合金ですが、アレルギーが出にくい品です。
合金については後述します。

ホワイトゴールドはパラジウムが入っていますし、ピンクゴールドは銅が入っているのでそれぞれアレルギーになりやすい素材です。避けたほうがいいでしょう。

プラチナとゴールドは基本的に合金

ゴールドやシルバー、プラチナなどは、その金属のみだと柔らかすぎたり、腐食しやすくてすぐダメになってしまったりなどメリットとデメリットがはっきりと出すぎてしまうため、基本的に合金にして使われています。

メインの金属以外に合わせている金属を割金(わりがね)といいます。

割金にアレルゲンの金属が使われているとプラチナやゴールドでもアレルギーが出ちゃうので気を付けてください。

プラチナ

プラチナは、pt850、pt900、pt950、pt1000などがあります。

基本的にはpt850やpt900が多く使われますが、これは85%か90%がプラチナで、残りの15%か10%の大半がパラジウム、少しの銅やルテニウム等のことが多いのでパラジウムアレルギーだと反応が出てしまいます。

pt950で95%がプラチナ、5%パラジウム等の合金だとアレルギーが多少は出にくくなるのでお勧めです。

pt1000は99.99%プラチナの製品ですが、柔らかくなってしまうからあまり使われません。

ゴールド

ゴールドは10金、14金、18金、22金、24金などがあります。

24分率で表されて、24金が99.99%が金でできている純金。
22金は91.7%が金で、8.3%がほかの金属でできている合金。
18金が金75%で25%がそのほかの金属の合金。
14金が金58.3%、41.7%がほかの金属の合金。
10金が金41.7%で58.3%がほかの金属の合金です。

イロイロな色になるゴールド

ゴールドは合わせる金属によって色が変わります。

赤みがかっこいいレッドゴールド。
金に銅を合わせた合金で、銅が多く入っているので赤みが強く出ている金属です。

ピンクの色をしたピンクゴールド。
銀やパラジウムなどの白金属と銅を合わせた合金で、銅の量が多いのでピンク色になります。

ゴールドよりも黄色みが強いイエローゴールド。
こちらは基本的に銀と銅の合金。銀を少し多めにして合わせると黄色味が強調されます。

プラチナやシルバーのような見た目のホワイトゴールド。
プラチナの代わりに買う人も多いと思います。
こちらは銀やパラジウム等の白金属をメインに合わせた合金です。
昔はパラジウムの代わりにニッケルが使われていましたが、最近はアレルギーの観点からパラジウムが多いです。
※海外製のホワイトゴールドはニッケルのものも多いので気を付けてください。

優しい黄緑のグリーンゴールド。
銀と銅の合金ですが、銀を多めに合わせると淡い緑色のグリーンゴールドになります。

黒味がかっこいいブラックゴールド。
金とプラチナがメインの金属で、ほかに銀なども配合されています。
見た目的にはほぼプラチナですかね。シルバーよりも少しくらい明るい灰色っぽい感じです。

レッド・ピンクゴールドは銅が多いのでアレルギー注意。
イエローゴールドも銅アレルギー注意。
ホワイトゴールドはパラジウムアレルギー注意。

的な感じですね。

ロジウムメッキ・チタンメッキについて

直接肌に触れる部分である外側にメッキを施すことにより、アレルゲンの金属であってもアレルギーが出にくくなり付けれるようになります。

ただし、少しぶつけたり長く使っているとはがれてくるので注意が必要です。

シルバー製品やホワイトゴールドによく使われるロジウムメッキ。

ロジウムはアレルギーになりにくい金属なのでシルバー系のアクセサリーのメッキとしてよく使われます。
※ロジウムの下地にニッケルが使われている場合もありニッケルアレルギーが出てしまう場合もあります。

また、同じくアレルギーの出にくいチタンメッキも最近は有名かもです。

その他のメッキ

よく聞くのは金メッキですかね。様々な色のゴールドのメッキです。

また、銀メッキも有名です。抗菌作用もありいいのですが、変色しやすいのが難点なのでロジウムメッキのがいいかもしれません。

プラチナメッキというのもありますが、プラチナは少し暗い金属なのでアクセサリーにはあまり使われないかもしれません?

でもアレルギーの出にくい金属なのでこれもありです。

注意が必要なのがニッケルメッキ。

アレルギーを最も起こしやすいといっても過言ではないニッケルのメッキです。

美しい明るいシルバーなので見た目はよいのですがアレルギーになりやすいです。

日本ではほぼ使われていないと思いますが、海外製のジュエリーだと使われているので気を付ける必要があります。

終わりに

最後まで閲覧ありがとうございました。

いろいろなサイトを参考にさせていただきましたが、「TOKYO DIAMOND」さんのサイトが最も参考になりました。

【金属アレルギー対応】安全な5つの素材と避けるべき10の素材

金属アレルギーと聞いて、すべての金属がダメなように思えますが、実はそうではありません。 金属アレルギーになりやすい10種類の金属と、金属アレルギーを起こさない5種類の金属がありますので、詳しく分類して、お伝えしたいと思います。

金属アレルギーになりにくい金属について詳しく解説してくれていますし、珍しい素材の指輪も作っていて読むのが楽しいのでリンクを張っておきます。

金属アレルギー専門の結婚指輪専門店様なので、「金属アレルギーがひどいけれどずっとつけていられる結婚指輪が欲しい」というかたはTOKYODIAMONDさんに依頼するのがいいかもです!

金属アレルギーにならない結婚指輪:TOKYO DIAMOND 代官山工房

東京・代官山に工房を構えて、実績は今年で17年目。 金属アレルギーフリーのタンタルの指輪、ハフニウムの指輪を開発して以来、口コミでの人気から テレビや雑誌にも取り挙げていただいて、年間200組以上の結婚指輪を注文制作しています。

 

 

ありがとうございました。

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