初めましてクリレアです!
今回はCPUの上限温度(限界温度・最大温度)について解説します。
先に結論を言ってしまうと、CPUにもよりますが、温度がどれだけ高くなっても基本的には壊れません。
CPUの壊れる温度について
CPUの上限の温度はCPUにもよりますが凡そ90度~105度です。
CPUの最大許容温度は、CPUによって違います。
あなたの使っているPCのCPUを調べてみてください。
intelさんでは「Tjunction」、AMDさんでは「最大温度」と表示されます。
パソコンのCPUの確認方法
※パソコンのCPUが何かわからない場合
windowsなら左下の検索に「PC情報」と打ち込んでPC情報を開いて、下にあるプロセッサがCPUです。
macの場合はCPU型番を調べるのにターミナルを使う必要があります。
ターミナルに「sysctl machdep.cpu.brand_string」と打ち込むとCPUの型番がわかります。
自分のCPUを調べる
検索のところにCPU名打ち込むと仕様表がでてきます!
intelさんもamdさんもCPUの最大許容温度が記されています。
最大許容温度ではCPUは壊れない
実際にCPUの温度がこの上限の温度まで上がってもCPUは壊れません。
最大許容温度というのは、CPUが通常動作できる限界の温度のことです。
CPU温度が最大許容温度以上に上昇すると、サーマルスロットリング機能(※後述)が起動して温度の上昇が抑えられます。
パソコンに備わっているCPUの温度対策
サーマルスロットリング機能とは?
パソコンは、CPUの温度が上昇しても壊れないように作られています。
簡単に言うと、性能を下げて発熱を抑え、温度がそれ以上に上昇しないようにします。
具体的に解説すると、CPUにもよりますがCPU温度がおよそ90度~105度の最大許容温度を超えると、サーマル・スロットリングという機能が動作します。
サーマル・スロットリングとは
部品のクロック周波数や電圧を下げて発熱を抑える機能です。
クロック周波数というのは、電子回路が1秒間にどれくらいデータを処理しているかを表すもので、単位はHzが使われます。
クロック周波数が高いと電気を多く使うのでその分発熱します。
また、電圧が高くても発熱してしまうので、それらを下げることで発熱を抑えるのです。
サーマル・スロットリング機能は、現在ではCPU以外にもグラフィックボードやSSDにも搭載されています。
サーマルスロットリング機能のおかげでCPUは壊れない
このサーマル・スロットリング機能のおかげで温度の上昇が止まるのでCPUは壊れません。
具体的にはCPUファンを外した状態でパソコンで高負荷な作業をしても、CPU温度が最大許容温度を超えるとサーマル・スロットリング機能が発動して最大許容温度の状態で動作し続けます。
なので最近のパソコンは、CPUの温度が高いのが原因で突然パソコンの電源が切れることは滅多にありません。
もしサーマルスロットリング機能で温度上昇が抑えられず、さらに温度が上昇し続けて最大許容温度を大きく超過してしまった場合、電力の供給が遮断され強制的にシステムを停止します。
その場合でも、CPUが壊れたわけではないので、温度が下がった後にパソコンを付け直せば普通に起動します。
CPUが壊れる温度は?
これは検証してみないとわかりませんが、半導体の限界温度が175度で、大体150度以上になると正常動作しなくなったはずです。
サーマル・スロットリング機能で限界温度以上までは上昇しませんし、もし上昇しても勝手に電源が落ちるため、温度でCPUを壊そうと思ってもそうそう壊れません。
ただ、高温で長期間使用するとCPUやマザーボードの寿命が縮むので、ずっと使い続ければいつかは壊れます。
CPUを温度上昇で完全に破壊するには、外部からさらに熱を加えて強制的に温度を上げないと壊れないので、火事とか雷直撃とかなければ壊れないです。
まとめ
- CPUごとに最大許容温度という上限の温度が存在する
- 最大許容温度まで温度が上昇したら、サーマル・スロットリング機能が起動する
- もしもCPUの温度が最大許容温度を大きく超過したら、強制的にパソコンの電源が切れる
- パソコンの電源が切れてもつけ直せば普通に起動する
- 温度が高い状態で使い続けるとCPUとマザーボードの寿命が縮む
以上。
CPUはそう簡単には壊れない!!
というお話でした。
CPU温度を下げるためにできることを書いた記事もあるので、気になったら見てみてくださいね。
最後まで閲覧ありがとうございました!