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モニターアームを取り付けられない机の対処|付かない理由別に、短いクランプ・穴固定・自立式から選ぶ

机にクランプで取り付けたモニターアーム

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モニターアームを買う前に机を調べたら、「天板が厚すぎて範囲外だった」「縁のすぐ裏に幕板があってクランプが入らない」「ガラス天板はクランプ禁止と書いてあった」ということがあります。取り付けられないと分かっても、すぐにアームを諦める必要はありません。付かない理由が分かれば、次に選ぶものが決まります。

この記事では、付かない理由を4つに分け、それぞれに合う選択肢を整理します。選択肢は、下側の金具が短いアーム、机の穴を使う固定、机に固定しない自立式スタンド、補強プレートの4つです。製品は、メーカーの公式仕様と取扱説明書をもとに比較しています。実機を取り付けて確かめたものではありません。

机に新しく穴を開ける、天板を加工するといった方法は、机のメーカーが認めていて、机の持ち主が許可している場合に限られます。この記事では加工を勧めません。VESAや重さ、天板の調べ方といった取り付け前の確認全般は、モニターアームを取り付ける前に確認する条件の記事にまとめています。

先に結論:付けられない理由ごとの選択肢

付かない理由と、この記事で示す選択肢の対応は次のとおりです。製品名から各製品の説明へ移動できます。

付かない理由選択肢
クランプを差し込む奥行きだけが足りない(縁のすぐ裏に幕板やフレームがある)下側の金具が短いアーム
サンワサプライ CR-LAC1403BK 購入先(天板10〜50mm)
縁の形や裏側の障害物でクランプが掛からないが、天板に穴がある穴がΦ10〜60mm、天板が10〜40mmならエレコム DPA-SN01BK 購入先の穴固定。合わなければ自立式
天板が10mm未満、または85mmを超える今回のクランプ・穴固定の候補外。自立式のCR-LAD101BK 購入先かCR-LA1601 購入先
天板の材質が、アームの説明書で禁止されている(ガラス、中空など)自立式、または壁に取り付ける方法
禁止はされていないが、天板のたわみが心配補強プレートサンワサプライ CR-LAPLT1BK 購入先。挟む厚さが増える点に注意

画面の高さが付属スタンドで合っていて、気になるのが台座の場所だけなら、付属スタンドのまま使う方法もあります。高さだけが足りないなら、モニター台で高さを足すことでも解決できます。

なぜ付かないのかを4つに分ける

「付かない」の中身によって、次に選ぶものが変わります。手元の机がどれに当たるかを先に分けておきます。

  • 天板の厚さ:クランプや穴固定で挟める厚さの範囲から外れている
  • 縁の形と裏側:縁が丸い・斜めになっている、裏に段差や引き出しがあるなどで、金具が平らに当たらない
  • 差し込む奥行き:縁から裏の幕板や補強フレームまでの距離が、クランプの下側の金具より短い
  • 材質:机やアームのメーカーが、その天板への取り付けを認めていない
天板の厚み、縁から幕板までの空間、クランプの下あごが当たる平らな面を示す机の断面図
概念図です。厚み・奥行き・接触面を測り、机の材質や構造の禁止条件も確認します。

厚さについて、この記事で扱う範囲を先に示しておきます。今回比べたクランプ・穴固定の候補のうち、対応する厚さの上限が最も大きいのはエレコム DPA-SS08BKで、クランプ・グロメットとも10〜85mmです。天板が50mmを超えるだけなら、こうした対応範囲の広いアームが候補になります。一方、85mmを超える天板と10mm未満の薄い天板は、今回のクランプ・穴固定の候補から外れます。その場合は、机に固定しない自立式へ進みます。

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材質は、厚さよりも見落としやすい条件です。今回確認したエレコムの2製品(DPA-SS08BK、DPA-SN01BK)の取扱説明書は、薄い机、中空構造の天板、凹凸や斜めのある特殊な天板、ガラスの机への取り付けを禁止しています。ほかのメーカーの製品も、禁止条件はそれぞれの説明書で確かめます。後で触れる補強プレートも、プレート自身の説明書で同じような天板への設置を禁止しているので、禁止された机をプレートで対応させることはできません。

測るときは、天板の厚さに加えて、縁から裏側の障害物までの距離と、クランプを締めるための手や工具が入る空間も控えておきます。どれが合わないのかが分かれば、以下のどの節を読めばよいかも決まります。

奥行きだけが足りない場合:下側の金具が短いクランプ

サンワサプライ CR-LAC1403BK

縁のすぐ裏に幕板や補強フレームがあり、普通のクランプでは下側の金具が奥まで入らない、という机に向く候補です。サンワサプライの薄型ショートクランプのモニターアームで、クランプの下側の金具の奥行きは38mmとされています。メーカーは、上からクランプを取り付けられる構造とも説明しています。

38mmは、クランプ金具そのものの寸法です。壁から画面までの距離ではありません。また、縁から幕板まで38mmあれば必ず付く、という意味でもありません。金具が天板に平らに当たる面があるか、締めるための作業空間があるか、裏側の形がどうなっているかを、説明書の取付図と合わせて見ます。

対応するモニターは17〜32インチが目安で、重さは1〜9kg(曲面モニターは6kg程度まで)、VESAは75×75・100×100です。重さはガススプリングで支える方式です。固定方法はクランプが天板10〜50mm、グロメットが10〜45mmに対応します。対応重量の下限が1kgなので軽いモニターも範囲に入りやすい一方、天板が50mmを超える机ではクランプの範囲外になります。

奥行きの問題が解消しても、材質の禁止や厚さの範囲は別の条件として残ります。厚さと材質は満たしていて、奥行きだけが合わないと分かっている場合に選ぶ製品です。

参照:サンワサプライ公式のCR-LAC1403BK製品ページ

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机の穴を使うグロメット固定

縁の形や裏側の障害物でクランプが掛からなくても、天板に配線用などの穴がすでにあれば、穴にボルトを通して固定するグロメット式が使える場合があります。縁ではなく天板の内側で固定するので、縁の形や縁のすぐ裏の幕板の影響を受けにくくなります。

エレコム DPA-SN01BK

今回の候補で、既存の穴を使う条件が数値で確認できたのがDPA-SN01BKです。取扱説明書では、すでにある穴を使う場合、穴の直径がΦ10〜60mm、天板の厚さが10〜40mmであることが条件です。穴の位置が、モニターを置きたい場所と合うかも見ておきます。

説明書には、新しく穴を開ける場合の穴径としてΦ10mmの指定もあります。これは既存の穴を使う条件とは別の話です。机に穴を開けるのは机の加工なので、机のメーカーが認めていて、持ち主が許可していることが前提で、この記事では穴開けを勧めません。なお、DPA-SS08BKの説明書もグロメット用の穴径は約10mmを推奨としていて、大きな既存の穴に合うかは書かれていないため、ここでは候補にしていません。

SN01BKは、ポールの上でアームの高さを合わせ、ねじで固定する方式です。設置時に高さを決めて動かさない使い方に向いていて、日常的に手で画面を上下させるガススプリング式などとは使い方が違います。対応するモニターは17〜32インチ、約9kgまでで、重さの下限は数値で示されていません。VESAは75×75・100×100、クランプで使う場合の天板の厚さは10〜80mmです。

穴固定でも、前の節で挙げた禁止事項(薄い机、中空の天板、凹凸や斜めのある特殊な天板、ガラスの机)は同じく当てはまります。設置は大人2人以上で行うよう求められています。VESAのねじは短すぎても長すぎても損傷のおそれがあるという注意もあるので、モニター側の指定ねじと合わせて確かめます。

参照:エレコム公式のDPA-SN01BK製品ページ、DPA-SN01BKの取扱説明書(PDF)、DPA-SS08の取扱説明書(PDF)

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机に固定しない:自立式のモニタースタンド

天板の厚さが範囲外、材質が禁止されている、使える穴もない。こうした机でも、台座を机の上に置き、支柱に画面を付ける自立式なら、机を挟んだり穴を通したりせずに画面の高さを変えられます。ただし、固定しないことと、どの机にも置けることは別です。

自立式を置ける条件

自立式は机に固定しないぶん、重さと置き場所の条件を机の側で満たす必要があります。クランプが禁止されている材質の机でも、次の3つは別に確かめます。

  • 机が、載せる物全体の重さを支えられること。メーカーが公表する数値を単純に足すと、スタンド本体とモニターの上限だけでCR-LAD101BKは4kg+8kgで12kg、CR-LA1601は2.8kg+6kgで8.8kgです。机の耐荷重と比べるときは、PCやスピーカーなど同じ天板に載せている物の重さも足します。また、耐荷重が天板全体に分散して載せたときの値なら、台座の下に重さが集まる置き方でよいかまでは分かりません。机のメーカーの設置条件を確かめ、書かれていなければ問い合わせます
  • 台座を平らな面に収められること。下の表の「設置面積の目安」は製品の外形の幅×奥行で、台座そのものの寸法とは限りません。台座が天板の縁からはみ出さないか、説明書の図で確かめます
  • メーカーの転倒に関する注意に従うこと。モニターの位置によっては倒れやすくなると注意している製品もあり、置くだけだからどの机でも安全、とは言えません

CR-LAD101BKとCR-LA1601の比較

項目サンワサプライ CR-LAD101BK 購入先サンワサプライ CR-LA1601 購入先
対応サイズ・重量32インチ・8kgまで(曲面は5kg程度)24インチ目安・6kgまで
VESA75×75・100×10075×75・100×100
設置面積の目安(製品の外形 幅×奥行)320×215mm298×202mm
高さの公式表示机の面からモニター中心まで32〜50cm(公式直販の説明。2cm刻み10段階)取付部の高さ155〜338mm
本体重量4kg2.8kg
本体+モニター上限(単純な足し算)12kg8.8kg
注意点高さは両手で調整。下げるときは最上段まで持ち上げてから下げる機構75mm穴で取付部にくぼみがあるモニターには付かない。転倒の注意あり

高さの数値は、CR-LAD101BKが「机の面からモニター中心まで」、CR-LA1601が「取付部の高さ」で、測る基準が違います。数字の大小だけで、どちらが低く(高く)できるとは比べられません。自分のモニターのVESA穴と画面中心の位置関係も合わせて見ます。

選び分けの目安は、スタンドを外したモニターの大きさと重さです。受けられる範囲は、CR-LAD101BKが32インチ・8kgまで、CR-LA1601が24インチ目安・6kgまでです。24インチを超えるか6kgを超えるモニターでも、32インチ・8kg以内に収まるなら、範囲に入るのはCR-LAD101BKだけです。24インチ以下・6kg以下なら両方が候補になり、本体が軽く設置面積の目安が小さいのはCR-LA1601です。32インチや8kgを超えるモニターは、どちらの範囲にも入らないので、今回の自立式の候補からは外れます。曲面モニターの場合、CR-LAD101BKは5kg程度までと書かれていますが、CR-LA1601は曲面についての記載を今回確認できなかったので、メーカーに確かめてから選んでください。

サンワサプライ CR-LAD101BK

32インチ・8kgまで(曲面モニターは5kg程度まで)、VESA 75×75・100×100に対応する自立式スタンドです。公式直販の説明では、机の面からモニター中心までの高さを32〜50cmの範囲で、2cm刻みの10段階に変えられます。

取扱説明書によると、高さは両手で支えながら調整します。段の途中から下げたいときは、一度最上段まで持ち上げてから下げ、改めて段を選ぶ機構です。高さを頻繁に変えるつもりなら、この操作の手順を説明書で先に見ておくと、買った後に戸惑いません。外形は幅320×奥行215×高さ378〜558mm、本体は4kgです。

参照:サンワサプライ公式のCR-LAD101BK製品ページ、サンワダイレクトのCR-LAD101BK商品ページ、CR-LAD101の取扱説明書(PDF)

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サンワサプライ CR-LA1601

24インチ目安・6kgまで、VESA 75×75・100×100に対応する自立式スタンドです。公式の表示では、取付部の高さは155〜338mmです。高さの調整方法の細部は、説明書で確かめてください。外形は幅298×奥行202×高さ212.5〜395.5mm、本体は2.8kgで、CR-LAD101BKより対応するサイズと重さが小さく、本体も軽い製品です。

メーカーは、75mmのVESA穴を使うモニターで、取付部がくぼんでいる場合は取り付けられないと注記しています。背面がへこんだ形のモニターは、穴の位置とくぼみの形を見ておきます。モニターの位置によって転倒しやすくなるという注意もあるので、置き場所と画面の向きは説明書の範囲に収めます。

参照:サンワサプライ公式のCR-LA1601製品ページ

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補強プレートでできること・できないこと

サンワサプライ CR-LAPLT1BK(ブラック)

クランプで挟める条件は満たしているものの、締めたときに天板がたわまないか心配、という場合の補助用品です。クランプは小さな金具で天板を上下から締めるので、力が狭い範囲に集まります。プレートを挟むと、その力を広い面で受けることになります。メーカーも、天板の歪みやたわみを軽くし、金具との接触面を広げる目的の製品として説明しています。

スチール製(粉体塗装)の大小2枚のプレートに、天板保護シートが付きます。プレートの幅と奥行きは、大きいプレートが幅200×奥行150mm、小さいプレートが幅70×奥行50mmです。2枚を天板の上と下に分けて挟み、大小の上下を入れ替えて付けることもできます。縁のすぐ裏に幕板がある机では、下側に回すプレートが収まるかも見ておきます。

できないのは、取り付けが認められていない机を対応させることです。このプレートの取扱説明書自体が、薄い天板、内部が空洞の机、ガラスなど割れやすい天板への設置を禁止しています。アームの説明書が禁止している机も同じで、プレートを挟めば付けられるようになる製品ではありません。用途は、もともと取り付け条件を満たしている机の歪みやたわみを軽くすることに限られます。

もう1つ注意したいのが、挟む厚さが増えることです。クランプの対応範囲は、天板だけでなく、実際に挟むプレートと保護シートを含めた厚さで見ます。メーカーの寸法表にある大きいプレートの高さ15mmは外形の寸法で、クランプに挟まる厚さと同じとは限りません。例えば上限50mmのCR-LAC1403BKで天板が48mmなら、残りは2mmしかありません。プレートとシートを重ねた厚さがそれを超えれば範囲外です。天板の厚さが上限に近い机では、挟む状態に重ねて測るか、メーカーに確認してから決めます。

取り付けたら、モニターを載せる前に、プレート・天板・クランプが安定して固定されているかを確かめます。

まとめると、選ぶのは、机とアームの両方の取り付け条件を満たしていて、締めたときの天板の歪みやたわみを抑えたい場合です。天板が禁止された材質や構造のとき、プレートとシートを足すとクランプの範囲を超えるときは見送り、前の節の自立式や、次の節の方法を検討します。

参照:サンワサプライ公式のCR-LAPLT1BK製品ページ、CR-LAPLT1の取扱説明書(PDF)

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アームの代わりの方法:壁に付ける・付属スタンド・モニター台

机に何も固定できない場合、モニターを壁に取り付ける方法もあります。机の条件からは離れられますが、今度は壁の条件が問題になります。壁掛け金具や壁面アームのメーカーが指定する壁の構造と固定方法を満たせるか、賃貸なら壁を加工してよいかを先に確かめます。壁の中の構造が分からないまま進めるのは避けた方が安全です。

付属スタンドのまま使う方法も、選択肢から外さない方がよいと思います。高さや角度が付属スタンドで合っているなら、アームを付ける理由は台座の場所を空けることだけになります。画面の高さだけが足りない場合は、モニター台で高さを足す方法もあります。モニター台は今回製品を比べていないので、モニターの台座が載る広さと耐荷重を製品ごとに確かめてください。

机を壁に寄せていて、画面の前後位置が気になる場合は、壁際でモニターアームを使うときの選び方の記事で、畳んだ形と机の奥行きの見方を説明しています。

注文前に手元で測る値と照合する値

  • 天板の厚さ。補強プレートや保護シートを挟むなら、挟む状態に重ねた厚さ
  • 縁から裏の幕板・補強フレームまでの距離と、締めるための作業空間
  • 既存の穴の直径と位置、穴のある部分の天板の厚さ
  • 天板の材質と、机のメーカーがクランプ固定・穴の使用・加工を認めているか
  • スタンドを外したモニターの重さ、インチ数、曲面かどうか、VESA寸法と背面のくぼみ
  • 自立式なら、設置面積の目安が天板に収まるか。スタンド・モニター・同じ天板に載せるほかの物を合わせた重さと、台座を置く位置が、机のメーカーの設置条件に合うか

取り付けられない理由が分かれば、短いクランプで済むのか、穴を使うのか、机に固定しない方法へ移るのかが決まります。測った値と説明書の条件が合わないときは、境界の数値に近いほど都合よく読まず、メーカーに問い合わせてから決める方が確実です。

仕様・参照資料の確認日:2026年10月16日。価格や在庫、販売状況は変わるため、購入時に各販売ページで確認してください。

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