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PCデスク向けデスクライトのおすすめ|照らしたい範囲と、クランプ・台座の設置条件から選ぶ

モニター上のライトと独立したデスクライトを置いた机

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PC作業をする机で、キーボードの手前やノート、資料を照らすデスクライトを選ぶための記事です。学習机や寝室の読書灯は扱わず、モニターのある机で使う前提に絞っています。

デスクライトを探すと、明るさや機能の比較から見始めることが多いと思います。ただ、実際に候補を分けるのは次の2つです。

  • 机のどこを照らしたいか
  • その机のどこに固定・設置できるか

クランプを付けられない天板では、クランプ式のライトはほかの点がどれだけ良くても使えません。照らしたいのが2画面の前の広い範囲なのか、手元のノートなのかによっても、向いている形が変わります。

比較には、2026年10月16日時点で確認したメーカー公式の仕様、取扱説明書、公式ストアの情報を使っています。実機で照度を測ったり、長期間使ったりした結果ではありません。

先に結論:照らしたい範囲と固定方法で、4つの候補に分かれる

条件ごとの候補は次のとおりです。

  • 光の位置を細かく動かして手の影を避けたい。光の色の切り替えは要らない:山田照明 Z-LIGHT Z-10G B
  • 天板の厚みが45mmを超え50mm以内、または白い光を2種類で切り替えたい:パナソニック SQ-LC570-W
  • ガラス天板などでクランプが使えないので、台座で置きたい(本体4.8kgを机に載せられることが前提):BenQ WiT(台座付き)
  • 2画面やウルトラワイドの前の広い机面を照らしたい:BenQ ScreenBar Max(机にクランプで固定するタイプ)

どの候補も、自分の机にクランプを付けられるか、台座を置ける場所と強度があるかを確かめてから選びます。また、手持ちのライトの向きを変えるだけで困りごとが解決するなら、買い足す必要はありません(後半の「買い足さなくてよい場合」で扱います)。

デスクライトを買う前に確かめること

製品を見る前に、自分の机で次の6点を確認しておくと、候補が自然に絞れます。それぞれ、なぜ確認するのかも説明します。

照らしたい範囲:キーボードの手前か、紙を広げる範囲か、2画面の前か

照らしたい場所は、人によってかなり違います。

  • キーボードとその手前だけが暗い場合:照らす範囲は比較的狭くて済みます。
  • ノートや資料を広げて書く場合:紙を置く場所と、書くときの手の位置まで照らす必要があります。
  • 2画面やウルトラワイドモニターの前の机面全体を照らしたい場合:横に長い範囲が必要になります。

このとき考えたいのが、光源の位置を動かす必要があるかどうかです。

手で書くと、光が来る方向によっては、自分の手の影がちょうど書いている所に落ちます。例えば右手で書いていて、光が右側から来ていると、手の影が紙の上にかかりやすくなります。パナソニックSQ-LC570-Wの取扱説明書でも、右利きなら左、または左斜め前から照らすと手の影を避けやすいと案内されています。ただ、影の出方は紙の位置や書く姿勢でも変わるので、実際の影を見ながら光源を動かすのが確実です。書く場所や紙の位置をよく変えるなら、そのたびに光源を寄せ直せるアーム型が向いています。

一方、紙を置く場所が毎回ほぼ同じで、その範囲に光が届いて影も気にならないなら、光源の位置が決まったタイプでも足ります。「紙を使うなら必ずアーム型」ではなく、影の出る位置に合わせて光源を動かしたいかどうかで決めます。

2画面でも考え方は同じです。画面が2枚あるからといって、横長のライトが必ず必要になるわけではありません。光が必要なのがキーボードの周りだけなら、狭い範囲を照らすライトでも足ります。キーボードや紙を置く場所が2画面の幅いっぱいに広がっていて、その全体を照らしたいときに、横長のタイプが候補に入ります。

固定の方法:クランプ式か台座式か

PC机向けのデスクライトは、固定の方法で大きく2つに分かれます。

クランプ式は、机の縁を上下から挟んで固定します。ライトの根元が机の端に来るので、天板の上を広く使えます。その代わり、天板の厚みや縁の形などの条件を満たさないと取り付けられません。

台座式は、台座の重さで本体を支えて、机の上に立てます。机を挟まないので、クランプを付けられない天板でも使えます。その代わり、台座を置く平らで安定した場所が要り、天板がライト本体の重さを載せても問題ないことが前提になります。

今回の4候補のうち、Z-10G B、SQ-LC570-W、ScreenBar Maxがクランプ式、WiTが台座式です。ScreenBar Maxには別売の台座もあります。ただ、確認時点(2026年10月16日)のBenQ公式楽天店では、台座の取り扱いは「未定」と案内されていました。

クランプの条件:天板の厚み、縁の平らな部分、机の下の空間、取り付けられない天板

クランプ式でいちばん見落としやすいのは、「天板の厚みが範囲内なら付けられる」と考えてしまうことです。

山田照明Z-10Gの取扱説明書を例に見てみます。対応する天板の厚み(10〜45mm)のほかに、次の条件が書かれています。

  • 机の端から40mm以上の平らな面が必要
  • 次の天板や部材には取り付けられない:強度が弱い天板、たわむ天板、ガラス、傾斜した面、丸パイプ、40mm以下の角パイプ
  • 横向きには取り付けられない
  • 柔らかい材質や塗装面など、傷が付くおそれのある取り付けは避ける

つまり、確認すべきなのは厚みの数字だけではなく、クランプが上下から押さえる面がしっかり確保できるかどうかです。机の縁が丸く面取りされていたり、天板の裏に補強の板(幕板)が出ていたりすると、厚みは範囲内でも押さえる面が取れないことがあります。

パナソニックSQ-LC570-Wの取扱説明書にも、厚み(約15〜50mm)とは別の条件があります。天板の端から金具を掛ける出しろが35mm以上必要で、出しろや金具のかかりしろが足りない設置、丸パイプや丸みの大きい縁、薄くて強度の弱い板、横向きの固定は、不安定な設置として避けるよう案内されています。Z-10G Bの「40mm以上の平らな面」とSQ-LC570-Wの「出しろ35mm以上」は、それぞれの製品の条件です。片方の数字をもう片方や別の製品に当てはめないでください。

ScreenBar Maxは、厚み1.5〜6cmに加えて、机の下に6cm以上の空間が必要です。クランプは天板の下側に回り込むので、取り付けたい位置のすぐ下に引き出しや棚があると付けられません。ガラスや丸い縁などクランプに向かない机では、別売の台座を使う方式です。

対応する天板の厚みは、製品ごとに次のように違います(公称値)。

  • Z-10G B:10〜45mm
  • SQ-LC570-W:約15〜50mm
  • ScreenBar Max:1.5〜6cm(15〜60mm)

例えば天板が12mmの薄い机なら、この中で厚みの範囲に入るのはZ-10G Bだけです。逆に天板が48mmあると、Z-10G Bは範囲外になり、SQ-LC570-WとScreenBar Maxが範囲に入ります。範囲に入っても取り付けられるとは限らないので、縁の形、幕板、出しろ、天板の強度は、それぞれのメーカーの取付条件で確かめます。

モニター・モニターアームとの位置:机の縁の取り合い、ライトのアームと画面の干渉

モニターアームを使っている机では、アームのクランプがすでに机の縁を使っています。デスクライトのクランプも縁に付けるので、場所を取り合うことになります。アームのクランプの左右に、ライトのクランプを付けられる平らな縁がどれだけ残っているかを、先に見ておきます。机の縁に何をどこへ固定するかの考え方は、モニターアームの取り付け条件と設置前の確認方法でも整理しています。

もう一つは、ライトのアームと画面の関係です。アーム型のデスクライトは、光源を手前に伸ばす途中で、アームやシェードがモニターの前を横切ることがあります。ライトの根元をモニターの横に置くか、後ろに置くかで、アームを伸ばしたときに画面へかぶるかどうかが変わります。

画面への映り込みも、ここで一緒に考えます。机に固定するライトなら画面に映らない、ということはありません。映り込みやすさは、光源の位置、画面の角度、画面の表面の仕上げによって変わります。光源が画面の方や目の方へ向かないように、製品で決められた範囲内で位置と向きを調整します。

光の色・調光と、演色性(Ra)の表記の意味

光の色は色温度で表され、単位はK(ケルビン)です。数値が低いほど赤みのある暖かい色になり、高いほど青みのある白い光になります。

今回の候補では、光の色と明るさの調整が次のように分かれます。

  • Z-10G B:5000K固定。光の色は変えられず、明るさを10〜100%で調整する
  • SQ-LC570-W:5000Kと6200Kの2種類から選ぶ。明るさは7段階(約20〜100%)
  • WiT:明るさ23段階、色温度11段階で、暖色から白色まで調整できる
  • ScreenBar Max:2700〜6000Kを無段階で調整できる。前側と後ろ側のライトを個別に調光する

光の色を変える必要があるかどうかは、使い方次第です。昼も夜も白い光1種類で困らないなら、固定でも足ります。部屋の照明の色に合わせたい、時間帯によって変えたい、という場合は、色温度を調整できるタイプを選びます。

なお、パナソニックは5000Kを「パソコンくっきり光」、6200Kを「文字くっきり光」と呼んでいます。これはモードの名前なので、名前から目の疲れや作業効率への効果までは読み取らない方がよいと思います。

Ra(平均演色評価数)は、その光の下で物の色が、基準になる光で見たときとどれだけ近く見えるかを表す指標で、最大は100です。色の再現性を見る指標の一つで、紙の色や資料の色分けの見え方に関係します。ただ、Raの数値だけで、写真の仕上がりや画面の色が正しく見えることまで保証されるわけではありません。今回の候補の公称値は、WiTとScreenBar MaxがRa95以上、Z-10G BがRa94、SQ-LC570-WがRa83です。

文字の読み書きが中心で色をあまり気にしない作業なら、Raの差を最優先にする必要はありません。紙や印刷物の色を見比べる作業があるなら、比べる材料の一つになります。

電源:AC電源とUSB端子の扱い

今回の4候補は、どれもコンセントから電源を取ります。モニターライトにはPCのUSB端子から給電できる製品もありますが、今回の候補はそうではありません。机の近くのコンセントに空きがあるか、ケーブルを机の縁からどう回すかを先に見ておきます。

  • Z-10G B:専用ACアダプター付き、AC100V専用、11.5W
  • SQ-LC570-W:付属ACアダプター(入力AC100V)、9.4W、コード1.7m
  • WiT:AC100〜240V、最大18W
  • ScreenBar Max:ACアダプター付き、最大36W(仕様の100〜240VはACアダプターの入力)

SQ-LC570-Wは付属のACアダプター(入力AC100V、出力DC15V1.2A)で点灯します。消費電力の9.4Wは、ACアダプターを含み、本体のUSB端子を使っていないときの値です。

その本体のUSB端子は出力DC5V0.5Aで、0.5Aを超える機器、USBハブ、延長ケーブルは使えません。メーカーはスマホなどの充電もできると案内していますが、すべての機器の充電を保証するものではなく、充電にかかる時間も機器の状態で変わるとしています。手持ちの機器がこの条件で使えるなら補助的な充電口にはなります。ただ、0.5Aの出力なので、充電を主な目的にしてこの製品を選ぶ理由にはしにくいと思います。

比較表:設置条件と光の調整

4候補を、設置の条件と光の調整で並べます。照度(lx)はメーカーごとに測る条件が違うので表には入れず、後の節で測定条件と一緒に説明します。製品名を押すと、各製品の説明の直後にある購入先へ移動できます。

製品固定方法天板・机の条件(公称)机の上の場所・重さ光源の動かし方光の色・明るさRa(公称)電源
山田照明 Z-LIGHT Z-10G Bクランプ厚み10〜45mm。端から40mm以上の平らな面。ガラス・傾斜面・丸パイプなどは不可机の縁にクランプで固定/1.4kgアーム360mm+360mm、シェード430×77mm5000K固定/調光10〜100%94専用ACアダプター(AC100V専用)、11.5W
パナソニック SQ-LC570-Wクランプ厚み約15〜50mm。端から金具を掛ける出しろ35mm以上。丸パイプ・丸みの大きい縁、薄く強度の弱い板などは不可机の縁にクランプで固定/1kg6か所が可動。上アーム20cm・下アーム38cm、セード幅35.8cm5000K・6200Kの2種類/7段階(約20〜100%)83付属ACアダプター(入力AC100V)、9.4W(USB端子未使用時)、コード1.7m
BenQ WiT(台座付き)台座(クランプは別売)天板を挟まない。本体4.8kgを載せられる平らな面外形59×22×62.5cm/4.8kg台座付きのアーム型色温度11段階・明るさ23段階95以上AC100〜240V、最大18W
BenQ ScreenBar Maxクランプ(台座は別売)厚み1.5〜6cm、机の下に6cm以上の空間机の上面で9×7cm/2.65kg前後に17.5〜28cmスライド、高さ55・63・71cmの3段階2700〜6000K無段階/前後のライトを個別に調光95以上ACアダプター、最大36W

読むときは、まず左側の「固定方法」と「天板・机の条件」で、自分の机に付けられる候補を残します。そのあと、残った候補の中で光源の動かし方と光の色を比べます。

条件別のおすすめデスクライト4選

山田照明 Z-LIGHT Z-10G B:アームで光の位置を細かく動かしたい場合

Z-10G Bは、机の縁にクランプで固定するアーム型のデスクライトです。アームは360mm+360mmの2本構成で、シェードは430×77mmです。

この製品を選ぶ理由は、調整できる項目が「光の位置」と「明るさ」に絞られていることです。光の色は5000K固定で、切り替えはありません。その代わり、明るさを10〜100%で調整でき、アームで光源の位置を動かせます。ノートに書く位置が変わるたびに、手の影が紙に落ちない位置へ光源を寄せる、という使い方に合っています。公称値はRa94で、JIS-AAクラス相当とされています。

注意点として、アームの長さ360mm+360mmを、そのまま「手前に72cm届く」と読まないでください。アームは関節で角度が付くので、光源をどこまで出せるかは、高さや角度との兼ね合いで変わります。この数字は、アームの部品の寸法として見ておくのが安全です。

取り付けには、天板の厚み10〜45mmと、机の端から40mm以上の平らな面が必要です。ガラス、傾斜した面、丸パイプなどには付けられません(詳しくは「クランプの条件」の節で説明しています)。電源は専用ACアダプターで、AC100V専用です。重さは1.4kgです。

メーカーの税込定価は19,580円です(2026年10月16日確認。販売店での価格ではありません)。旧型のZ-10Rとは別の製品なので、注文するときは型番がZ-10G Bであることを確認してください。

見送る条件:天板が45mmより厚い机、ガラス天板、縁に平らな面を40mm取れない机には取り付けられません。また、時間帯や部屋の照明に合わせて光の色を変えたい場合は、色を切り替えられるほかの候補の方が合います。

パナソニック SQ-LC570-W:天板が45mm超〜50mm、または光の色を2種類で切り替えたい場合

SQ-LC570-Wは、クランプで固定するデスクスタンドです。対応する天板の厚みは約15〜50mmで、6か所が動きます。上のアームが20cm、下のアームが38cm、セードの幅が35.8cm、重さは1kgです。

選ぶ理由は2つあります。

1つ目は、対応する天板の厚みです。Z-10G Bの上限45mmを超えて50mm以内の天板なら、今回の候補のうちアーム型ではこちらが範囲に入ります。ただ、下限は約15mmなので、薄い天板では逆に範囲から外れます。厚い天板ならどれでも付く製品ではなく、対応範囲がZ-10G Bより厚い側にずれている、と考えるのが正確です。厚みのほかに、天板の端から金具を掛ける出しろが35mm以上必要です(そのほかの条件は「クランプの条件」の節で説明しています)。

2つ目は、光の色を5000K(パソコンくっきり光)と6200K(文字くっきり光)の2種類から選べることです。明るさは7段階(約20〜100%)です。点灯・消灯はタッチレススイッチで、検知部の下約3cm以内に手を約0.5秒かざして操作します。明るさと光の色の切り替えは、タッチやスライドの操作で行います。触れずに操作できるのは点灯・消灯だけです。JISの区分ではAA形と表示されています。

Raは2つのモードともRa83(公称)で、今回の4候補の中では低めです。文字を読む・書くのが中心なら、それほど気にしなくてよいと思います。紙や印刷物の色を見比べる作業が多いなら、Raの高い候補とも比べてみてください。

電源と本体のUSB端子の扱いは、前の「電源」の節で説明したとおりです。USB端子は条件が合う機器の補助的な充電口として考えておきます。

見送る条件:天板が約15mmより薄い場合や、端から35mmの出しろを取れない場合は取り付けられません。暖かい色まで細かく変えたい場合や、色の見え方を重視する作業が中心の場合は、ほかの候補の方が合います。

BenQ WiT:クランプが使えない机で、台座で置きたい場合

WiTのシルバー(台座付き)は、机を挟まずに台座で立てるアーム型のデスクライトです。今回の候補の中で、台座が最初から付いているのはこの製品だけです。

選ぶ理由は、クランプの条件を満たせない机でも使えることです。ガラス天板の机、縁が丸い机、幕板があってクランプの押さえ面が取れない机などが当てはまります。

ただし、台座を置けばどんな机でも使えるわけではありません。本体の重さは4.8kgあり、その重さを天板が問題なく載せられること、台座を置く面が平らで安定していることが前提です。ガラス天板の机なら、その天板の耐荷重も机のメーカーの案内で確認しておきたいところです。

置き場所の面積も必要です。外形は59×22×62.5cmですが、この外形から台座だけの寸法は分からないので、置き場所を決める前に公式の寸法図などで確認してください。キーボードや紙を置く範囲とは別に台座の場所を取れるかどうかが、特に奥行きの浅い机では分かれ目になります。

光の調整は、ノブを押して明るさと色温度を切り替え、回して調整する方式です。明るさは23段階、色温度は11段階で、暖色から白色まで変えられます。スクリーン閲覧用とリーディング用の2種類の照明モードもあります。Raは95以上(公称)、電源はAC100〜240V、最大18Wです。

クランプとフロアスタンドは別売のオプションで、台座付きのモデルには同梱されていません。あとでクランプ固定に変えたくなった場合は、別に購入することになります。

見送る条件:机の上に台座を置く余裕がない場合や、台座を置くと作業面が狭くなりすぎる場合、天板が本体の重さを載せられるか確かめられない場合は、ほかの選択肢を考えます。クランプを付けられる机なら、台座の場所を取らないクランプ式の候補から先に検討する方が自然です。

BenQ ScreenBar Max:2画面やウルトラワイドの前を広く照らしたい場合(机クランプ型)

ScreenBar Maxは、名前に「ScreenBar」と付いていますが、モニターの上に載せるタイプではありません。机にクランプで固定し、横に長いライトを画面の手前に出すタイプです。BenQ公式楽天店では「デュアルモニター環境向け」と案内されています。

選ぶ理由は、照らす範囲の広さです。メーカーの案内では、高さ71cmで500lx以上になる範囲が135×58cmです(測定条件は後の節で説明します)。2画面の前にキーボードと紙を広げて、その全体に光を当てたい場合に候補になります。

設置の条件は、ほかの候補と違います。

  • クランプが対応する天板の厚みは1.5〜6cmで、机の下に6cm以上の空間が必要
  • 机の上面で占める面積は9×7cm
  • メーカーの設置案内では、ランプがモニターより約5cm手前に来るように置く
  • アームは前後に17.5〜28cmスライドでき、照射する高さは55・63・71cmの3段階

「約5cm手前」は設置の目安で、スライドの17.5〜28cmとは測る基準が別です。同じ基準の範囲として足したり引いたりしないでください。

光の色は2700〜6000Kを無段階で調整でき、前側と後ろ側のライトを個別に調光できます。Raは95以上(公称)です。電源はACアダプター付きで最大36W、本体の入力は24V1.5Aです。外形は85×37.4×75.5cm(幅×奥行き×高さ)、重さは2.65kgです。

価格は、BenQ公式楽天店のカテゴリ表示で49,500円でした(2026年10月16日確認)。ほかの3製品は同じ条件で実売価格を確認していないので、この記事では価格による比較はしていません。予算を決めるときは、購入先の現在の価格を確かめてください。

見送る条件:照らしたいのがキーボードの周りだけなら、ここまでの広さは必要ありません。机の下に6cmの空間が取れない場合や、クランプに向かない机で別売の台座を入手できない場合も、選びにくくなります。

公称照度とJISの区分は、測定条件ごとに読む

照度(lx、ルクス)は、ある面にどれだけの光が届いているかを表す値です。デスクライトの仕様にも書かれていますが、メーカーが決めた条件で測った値なので、条件が違う数字どうしは比べられません。

今回の候補で照度が示されているのは、次の2製品です。

  • WiT:照射面から45cmの高さで、中心1,600lx。500lx以上の範囲は幅90cm(奥行き方向の範囲は、今回確認した資料にはありません)
  • ScreenBar Max:高さ71cmで、中心1,400lx。500lx以上の範囲は135×58cm

数字だけ見るとWiTの方が中心が明るそうですが、測っている高さが45cmと71cmで違います。光源と机の距離が変われば、同じライトでも届く光の強さと広がり方が変わります。なので、この2つの数値からどちらが明るいかは決められません。

Z-10G BとSQ-LC570-Wについては、今回確認した資料に、BenQと同じ形の照度の数値はありません。代わりに示されているのが、JISの区分と光束です。

SQ-LC570-Wの「AA形」は、取扱説明書で測定の条件とあわせて説明されています。明るさ100%で、おすすめの姿勢(光源が机上約40cm)にしたとき、前方の半径30cmの円周の1/3の上で500lx以上、半径50cmの円周の1/3の上で250lx以上、という内容です。円周上の位置で決めた基準なので、その内側がどこでも同じ明るさになるという意味ではありません。それでも、手元からどのくらい離れた位置までこの明るさが届くかの目安にはなります。

Z-10G Bは「JIS-AAクラス相当」というメーカーの表記です。今回確認した資料では、SQ-LC570-Wのような測定位置の説明までは確認できていないので、2製品を同じ区分として並べることはしていません。また、どちらもBenQの照度とは測る高さや方法が違うので、数字の大小で順位は付けられません。

光束(lm、ルーメン)は、光源から出る光の総量です。Z-10G Bは1,057lm、SQ-LC570-Wは文字くっきり光で855lm、パソコンくっきり光で835lmです。光束は光源全体の量を表しているので、机のどこにどれだけ届くかは、シェードの形や光源の高さで変わります。これも、ほかの製品のlxと比べる数字にはなりません。

では何を見ればよいかというと、自分で照度を測る必要はありません。見るのは、紙やキーボードを置く場所が、そのライトの光を出す位置と範囲に収まるかどうかです。

例えば、2画面の前に横幅1m以上にわたって資料を広げるなら、広い範囲を照らすことを前提にしたScreenBar Maxが候補になります。手元のノート1冊分なら、範囲の広さよりも、光源を紙の近くに寄せられるか、影が出ない位置に動かせるかを比べる方が判断しやすいと思います。

デスクライトよりモニターライトの方が合う場合

ここまで机に固定するタイプを見てきましたが、条件によっては、モニターの上辺に載せるモニターライトの方が合います。

  • 机の縁にクランプを付ける余地がなく、台座を置く場所もない
  • 照らしたいのがキーボードとその手前だけで、光源を動かす必要がない
  • 紙を置く場所がほぼ決まっていて、モニターの上から照らせる範囲に収まる

モニターライトは本体を机に置かないので、スタンドや台座の設置面積が要りません。その代わり、取り付けられるかどうかがモニター側の条件で決まります。上辺の厚み、背面の形、曲面かどうか、Webカメラを載せているかなどです。なお、手元のリモコンで操作する機種では、そのリモコンを置く場所は机の上に必要です。机側の条件とモニター側の条件のどちらを満たせるかで考えると、選びやすくなります。

デスクライトを買い足さなくてよい場合

買い足す前に、今の照明で解決できないかも見ておきます。

  • 手持ちのライトの位置や向きを変えれば、手の影が紙に落ちなくなる
  • 手元は十分見えていて、困っているのが画面への映り込みだけ
  • 画面を見る作業が中心で、キーボードや紙の暗さに困っていない

特に映り込みは、ライトを1本足すと光源が増えるので、映り込む光がかえって増えることもあります。この場合は、ライトを増やすより先に、今ある光源の向き、画面の角度や明るさ、部屋の照明を調整してみてください。何に困っているのかを先に切り分けておくと、必要のない買い物を避けられます。

注文前に机の実物で確認すること

候補が決まったら、注文前に机の実物で次を確認します。どれもメジャーや定規で確かめられます。

  • 天板の厚み:クランプを付ける位置で測ります。縁が面取りされている場合や、裏に幕板がある場合は、クランプの押さえ面が取れるかも見ます。
  • 縁の平らな部分・出しろ:Z-10G Bなら机の端から40mm以上の平らな面、SQ-LC570-Wなら金具を掛ける出しろ35mm以上が必要です。
  • 机の下の空間:ScreenBar Maxなら6cm以上必要です。クランプの位置に引き出しや棚が来ないかを確かめます。
  • モニターアームのクランプとの位置:ライトのクランプを付ける縁が残っているか。ライトのアームを伸ばしたときに、モニターやモニターアームにぶつからないか。
  • 台座を置く面積と天板の強度(台座式の場合):キーボードや紙を置く場所とは別に確保できるか。本体の重さを載せても問題ない天板か。
  • コンセント:空きがあるか。ケーブルを机の縁から無理なく回せるか。

照らしたい範囲と、机のどこに固定・設置できるか。この2つを先に決めておけば、残った候補の細かい違いは、比較表と各製品の節で確かめられます。

仕様・参照資料の確認日:2026年10月16日。

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