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コンセント一体型モバイルバッテリーのおすすめ6機種比較|スマホ・ノートPC・3台充電の選び方

ACプラグ一体型モバイルバッテリーとスマートフォンのイメージ

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充電器とモバイルバッテリーを別々に持ち歩くのが面倒で、コンセントに直接挿せる一体型のモバイルバッテリーを検討している人に向けて、現行の6機種を比べます。

同じ「一体型」でも、製品の幅は広いです。スマホ1台の充電を想定した小さなものもあれば、ノートPCに65W以上を出せるもの、USB-Cを3口備えるものもあります。この記事では「何を、どこで充電したいか」から候補を絞り、機種ごとに選ぶ理由と、ほかの機種を選んだほうがよい条件まで整理します。

なお、6機種とも実機を購入・使用・測定したわけではありません。メーカーの公式ページで公表されている仕様を比べた記事です。発熱、実際の充電速度、使い心地は評価していません。

先に結論:用途別の第一候補

一方で、ノートPCを外で何度も充電したい人や、今の充電器とモバイルバッテリーの組み合わせに不満がない人は、一体型にこだわらなくてもよいと思います。その判断は後半の「分離型のほうが合う場合」で説明します。

コンセント一体型モバイルバッテリーの仕組みと向く使い方

コンセント一体型は、本体にACプラグが付いたモバイルバッテリーです。壁のコンセントに挿すとUSB充電器として働き、抜けばモバイルバッテリーとして使えます。

いちばんのメリットは、充電器とバッテリーを1つにまとめられることです。家や宿ではコンセントに挿して充電器として使い、出かけるときは抜いてそのまま持ち出せます。ケーブル内蔵の機種で、充電したい機器もUSB-C端子なら、本体だけ持って出かけることもできます。

ただ、1台で2つの役割をこなすぶん、充電器単体やバッテリー単体とは見るべき条件が変わります。特に出力と容量は、「コンセントに挿しているとき」と「電池だけで動いているとき」を分けて見る必要があります。

選ぶ前に確認したい4つのポイント

コンセント使用時と電池使用時の出力は別々に見る

商品名や紹介文に出てくる最大W数は、コンセントに挿したとき(以下、AC使用時)の値であることが多いです。電池だけで使うとき(以下、電池使用時)は、それより低くなる機種があります。

例えばCIOのSMARTCOBY Pro PLUGⅡは、AC使用時は単独67Wですが、電池使用時は単独45Wです。Anker A1636も、AC使用時は単独30Wで、電池使用時のUSB PDでは単独20Wです。一方、Anker A1637とA1339は、単独使用時の最大出力がAC使用時と電池使用時で同じです(それぞれ30W、65W)。

外出先でPCを充電したいなら電池使用時の値を、宿やカフェのコンセントで使うことが多いならAC使用時の値を見ます。使う場面で分けると、どの数字を比べればよいかがはっきりします。

また、30Wや65Wは、充電する機器とケーブルが条件を満たしたときの上限です。機器側が求める電力が小さければ、それ以上は流れません。20Vで3Aを超える出力(A1339の20V3.25A、CIOの20V3.35A)を使うには、5A対応のUSB-Cケーブルが必要です。3A対応のケーブルだと20V・3Aの60Wまでに抑えられるので、端子がUSB-Cかどうかだけで判断しないようにしてください。

容量はmAhの数字だけでは比べられない

mAhは電気の量を表す単位で、基準になる電圧が違うと、同じ数字でも蓄えているエネルギーは同じになりません。容量を比べるなら、Wh(ワット時)がそろっているほうが確実です。

今回の6機種のうち、公式情報でWhまで確認できたのはCIOとELECOMの2機種です。CIOは7.4V・5000mAhで37Whです。5000mAhのセルを2本使っているため、販売上は10000mAhと表記されています。ELECOMは3.6V・5000mAhで18Whです。公称のエネルギー量は、CIOがELECOMの約2.1倍になります。

Ankerの4機種は基準電圧やWhを確認できなかったため、推測で換算せず、公表されているmAhのまま載せています。

さらに、公称容量がそのままスマホに入るわけではありません。電圧の変換や充電の停止条件などの影響で、実際に機器へ渡せる量はそれより少なくなります。何回充電できるかは、メーカーの目安が公表されていればそれを優先してください。例えばA1636は、iPhone 15/14/13への充電回数を公式ページで「1回未満」としています。

重さは必要なケーブルも含めて比べる

一体型は「充電器とバッテリーを両方持つより軽い」と思われがちですが、いつもそうとは限りません。今回の6機種は、本体だけで200〜308gあります。

比べるときは、本体の重さに加えて、ケーブルを別に持つ必要があるかも見ておくと実際の荷物に近くなります。A1637とA1636はUSB-Cケーブルを内蔵しています。A1339にはストラップ型のUSB-Cケーブルが付属し、A1623にはUSB-AとUSB-Cをつなぐケーブルが同梱されています。CIOとELECOMはケーブルが付属しないので、別に用意する必要があります。

コンセントに挿したときは、本体の重さがプラグにかかります。本体が大きい機種や細長い機種は、壁のコンセントや電源タップの隣の差込口をふさがないかも確認しておきたいところです。

パススルー充電で本体の電池がいつ充電されるかは機種で違う

パススルー充電は、本体をコンセントなどの外部電源につないだまま、接続した機器へ給電する機能です。このとき本体の電池も一緒に充電するのか、機器の充電を優先して後回しにするのかは、機種によって違います。

例えばA1637は、コンセントにつないでいるときは接続機器の充電を優先し、機器が満充電に近いときや消費電力が少ないときにだけ本体も充電すると案内されています。ELECOMは、バッテリーを介さずに接続機器へ給電し、機器と本体をまとめて充電できるとしています。CIOもパススルー充電に対応していますが、機器と本体へどう振り分けるかまでは公式情報で確認できませんでした。

A1339は、パススルー中に30Wを超えて出力しているときや温度保護が働いているとき、本体の充電完了までの時間が「99H59M」と表示されることがあるとしています。出力や温度が下がれば、表示は正常に戻るそうです。

なので、夜のうちにスマホと本体をまとめてつないでおいても、朝に本体が満充電になっているとは限りません。出かける前に本体の残量表示を見ておく、というひと手間を前提にしておくと困りにくいです。

6機種の仕様比較表

価格は2026年9月27日に確認したものです。Ankerは公式サイトの表示価格(税込)、CIOはメーカー希望小売価格(税込)、ELECOMはオープン価格で、価格の種類が違います。表の価格差は目安として見てください。

価格・サイズ・重量・容量・ケーブルの比較

機種価格(種類)本体サイズ重量容量(公称)出力端子ケーブル
Anker A1637
購入先
8,990円(Anker公式表示・税込)108×51×31mm(プラグ除く)250g10000mAh内蔵USB-Cケーブル+USB-C×1内蔵(約255mm)
Anker A1636
購入先
6,990円(Anker公式表示・税込)83×50×31mm200g5000mAh内蔵USB-Cケーブル+USB-C×1内蔵
Anker A1339
購入先
16,990円(Anker公式表示・税込)115×44×42mm308g9600mAhUSB-C×2ストラップ型USB-C to USB-C付属
CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ 67W3C
購入先
10,800円(メーカー希望小売・税込)64×104×31mm308g37Wh(7.4V・5000mAh、販売表記10000mAh)USB-C×3付属なし
ELECOM DE-AC14-5000BK
購入先
オープン価格33×45×95mm210g18Wh(3.6V・5000mAh)USB-C×1、USB-A×1付属なし
Anker A1623
購入先
5,990円(Anker公式表示・税込)82×82×35mm290g9700mAh(商品名は10000)USB-C×1、USB-A×1USB-A to USB-C同梱

容量のWhは、公式情報で基準電圧を確認できたCIOとELECOMだけに記載しています。

コンセント使用時・電池使用時の出力と本体の充電方法

機種AC使用時・単独AC使用時・複数同時電池使用時・単独電池使用時・複数同時本体の充電
Anker A163730W合計18W30W合計15WACまたはUSB-C(最大30W)
Anker A163630W合計18W20W(USB PD。22.5WはHuawei端末のみ)合計15WACまたはUSB-C(差込口・内蔵ケーブル。5V2.1A、パープルは5V3A)
Anker A133965W2口:C1 45W+C2 20W(合計65W)65W2口:C1 45W+C2 20W(合計65W)ACまたはUSB-C(最大30W)
CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ 67W3C67W2口:45W+20Wまたは30W+30W/3口:各20W45W2口:各20W/3口:各15WACまたはUSB-C(最大20W)
ELECOM DE-AC14-5000BKUSB-C 30W/USB-A 12W合計15WUSB-C 20W/USB-A 12W合計15WACまたはUSB-C(5V2.4A)
Anker A1623USB-C 20W/USB-A 12W合計20WUSB-C 20W/USB-A 12W合計20WACのみ(目安約4時間)

「単独」は1つのポートだけを使うときの最大値、「複数同時」は公表されている合計値または各ポートの配分です。A1339の2口の配分は、公式ページの出力図と取扱説明書に記載されたものです。A1623は各ポートへの配分を確認できなかったため、合計の上限だけを載せています。単独の値を足し合わせて考えないようにしてください。例えばA1623は、USB-C 20WとUSB-A 12Wを同時に出せるわけではなく、合計の上限は20Wです。

用途別のおすすめと、それぞれを見送る条件

スマホ中心でケーブルも減らしたい人:Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)

Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)(A1637)は、スマホやタブレット、ワイヤレスイヤホンなどの充電が中心なら、まず基準にしたい機種です。

約255mmのUSB-Cケーブルを内蔵していて、USB-Cの差込口も1つあります。充電したい機器がUSB-C端子なら、別のケーブルを持たずに出かけられます。Lightning端子のiPhoneなど、USB-C以外の端子の機器には別のケーブルが必要です。また、端子がUSB-Cでも、実際に何Wで充電できるかは機器側が対応する規格と求める電力で決まります。

単独の出力は、AC使用時も電池使用時も最大30W(20V1.5Aまで)です。電池使用時でも出力が下がらないので、外で充電することが多い人に向いています。本体はUSB-Cからも最大30Wで充電できます。

次点のA1636と比べると、50g重く、公式表示価格は2,000円高くなります。その代わり公称容量は5000mAhから10000mAhに増え、電池使用時の単独出力も20Wから30Wに上がります。

一方、65W程度を必要とするノートPCを普段どおり充電したいなら、30Wでは足りないので、電池でも65Wを出せるA1339か、AC使用時に単独67Wを出せるCIOを検討してください。2口を同時に使うとAC使用時で合計18W、電池使用時で合計15Wになるため、2台を同時に速く充電したい使い方にも向きません。本体の軽さと小ささを最優先するなら、A1636のほうが合います。

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軽さと小ささを優先したい人:Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)(A1636)は、200gで今回の6機種の中で最も軽く、サイズも83×50×31mmです。USB-Cケーブル内蔵とUSB-C差込口1つという構成はA1637と同じです。

注意したいのは、商品名の「30W」がAC使用時の値だという点です。電池使用時のUSB PDの単独出力は20W(9V2.22A)です。22.5Wの表記もありますが、これはHuawei端末に限った値です。2口同時は、AC使用時で合計18W、電池使用時で合計15Wです。

公称容量は5000mAhで、公式ページでもiPhone 15/14/13への充電回数は1回未満とされています。スマホを1回以上フル充電できることを条件にするなら、この機種は外したほうがよいです。外出中に減った残量を少し足す使い方なら、軽さを生かせます。

本体は、USB-Cの差込口か内蔵ケーブルから5V2.1Aで充電できます。パープルだけ5V3Aと記載されています。色違いを別の候補として比べる必要はありませんが、USB-Cから本体を充電する時間が気になる人は、選ぶ色の仕様を見ておくと安心です。

容量を増やしたい、電池使用時にも30Wがほしいという場合はA1637が候補になります。USB-A端子の機器も充電したいなら、同じ5000mAhクラスのELECOMが合います。

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外でもノートPCに65Wを出したい人:Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)

Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)(A1339)は、今回の6機種で唯一、電池使用時にも単独65W(20V3.25A)を出せる機種です。AC使用時も単独65Wなので、65Wを求めるノートPCを外で充電したい場合の第一候補になります。

USB-Cは2口あり、公式ページの出力図と取扱説明書では、2口同時に使うとC1が最大45W、C2が最大20W(合計65W)とされています。AC使用時も電池使用時も同じ配分です。例えばPCをC1、スマホをC2につなげば、電池だけでもPCに最大45W、スマホに最大20Wを出せます。

一方で、PCに65Wを出したままスマホも同時に充電することはできません。65Wを出せるのは1口だけで使うときで、スマホをつないでいる間はC1側も45Wまでになります。2口同時使用でPCをC2につなぐと20Wまでになるので、PCはC1につなぐようにしてください。

公称容量は9600mAhです。ノートPCのバッテリー容量は機種によって大きく違い、変換による損失もあるため、外でPCを満充電まで戻せる前提で選ぶのは避けたほうが無難です。

65Wで使うには、5A対応のUSB-Cケーブルが必要です。付属のストラップ型USB-Cケーブルが5Aに対応しているかは確認できていないので、65Wで使いたい場合はケーブルの仕様も見ておいてください。本体はUSB-Cからも最大30Wで充電できます。

次点のCIOと比べると、重さは同じ308gです。AC使用時の単独最大出力も65Wと67Wで、選ぶうえで大きな差にはなりません。違いが出るのは電池使用時で、A1339は電池だけでも単独65W、2口でPCに45W+スマホに20Wを出せますが、CIOは電池使用時の単独が45W、2口では20Wずつになります。その代わりCIOはUSB-Cが3口あり、価格も低めです(A1339は16,990円のAnker公式表示価格、CIOは10,800円のメーカー希望小売価格で、価格の種類は異なります)。外で電池からPCを充電する場面があるならA1339、コンセントのある場所で3台同時に充電したいならCIO、という分け方になります。

反対に、スマホ中心でPCを充電する予定がないなら、A1637のほうが軽く、価格も低くなります。USB-A端子の機器を使うならELECOMやA1623が候補です。

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コンセントのある場所で3台まとめて充電したい人:CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ 67W3C

CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ 67W3C(CIO-MB67W3C-10K-P2)は、USB-Cを3口備え、AC使用時は単独67W(20V3.35A)まで出せます。AC使用時の配分も公表されていて、2口なら45W+20Wまたは30W+30W、3口なら20Wずつです。

この機種を選ぶいちばんの理由は、USB-Cが3口あることです。PCとスマホに加えてもう1台を、1つの本体でまとめて充電できます。ただし3台つなぐとPCも20Wになるので、PCをしっかり充電したい時間帯は2台までにしておく、といった使い分けが必要です。

コンセントに挿してPCに45W、スマホに20Wを出す2台の組み合わせは、A1339でも同じ配分で使えます。2台まででコンセントのある場所が中心なら、この点での差はありません。3台同時に充電したいか、価格を抑えたいかが、CIOを選ぶ理由になります。

電池使用時は、単独45W(20V2.25A)、2口で20Wずつ、3口で15Wずつに下がります。65W級の出力はAC使用時だけです。45W程度で足りるPCなら外でも単独でなら使えますが、外でPCとスマホを同時につなぐとPCも20Wになります。65Wを必要とするPCを外で充電したい場合や、外でもPCに45W+スマホに20Wを出したい場合は、A1339のほうが合います。

容量は37Whで、Whを確認できたもう1機種のELECOM(18Wh)の約2.1倍です。本体はUSB-Cから最大20Wで充電でき、パススルー充電にも対応しています。

ケーブルは付属しません。3台つなぐならケーブルも3本必要で、67Wで使うなら5A対応のケーブルも用意します。一体型にして持ち物を減らしたつもりでも、ケーブルの分は荷物が増える点は頭に入れておきたいところです。ケーブルを別に持ちたくないならA1637やA1636、電池使用時でも65Wが必要ならA1339、USB-A端子の機器を使うならELECOMやA1623が合います。

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USB-A機器も充電したい人:ELECOM DE-AC14-5000BK

ELECOM DE-AC14-5000BKは、USB-CとUSB-Aを1つずつ備えた、3.6V・5000mAh(18Wh)の機種です。USB-Aでしか充電できない機器がまだ手元にある人の候補になります。

USB-Cの単独出力は、AC使用時が30W(20V1.5A)、電池使用時が20W(9V2.22A)です。USB-Aはどちらでも12Wです。2口同時は、AC使用時・電池使用時ともに合計15Wなので、2台を同時に速く充電したい使い方には向きません。

本体はACのほか、USB-Cから5V2.4Aで充電できます。本体だけを充電する場合の時間の目安は2時間40分とされています(条件によって変わります)。

仕様には使用温度範囲として、充電器として使うときは0~25℃、モバイルバッテリーとして使うときは0~35℃と記載されています。ほかの機種の温度条件はこの記事では比べていませんが、暑い場所で使う機会が多い人は、この範囲を事前に見ておくとよいと思います。

サイズは33×45×95mmの細長い形です。挿す向きによっては、隣の差込口や周りの家具に干渉しないか確認してください。

同じ5000mAhクラスのA1636と比べると、10g重く、ケーブルは付属しません。その代わりUSB-A端子があります。USB-C機器だけならケーブル内蔵のA1636、USB-A機器もあるならELECOM、と分けると選びやすいです。容量を重視するなら、CIOやA1637が候補になります。

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価格とUSB-A端子を優先したい人:Anker PowerCore Fusion 10000

Anker PowerCore Fusion 10000(A1623)は、公式表示価格が5,990円で、価格を確認できた5機種の中で最も安い機種です(ELECOMはオープン価格のため比べていません)。USB-CとUSB-Aを1つずつ備えています。

商品名は「10000」ですが、現在の仕様表では容量が9700mAhと記載されています。

出力は、USB-Cが最大20W(9V2.22A)、USB-Aが12Wで、合計は最大20Wです。20WのUSB PDで急速充電できるスマホなら、その範囲で使えます。

気をつけたいのは、USB-Cが出力専用で、本体はACからしか充電できない点です(メーカー目安は約4時間)。USB充電器やPCから本体を充電したい人には合いません。同梱されているのはUSB-AとUSB-Cをつなぐケーブルなので、USB-C to USB-Cケーブルは別に用意します。

A1637と比べると、40g重く、USB-Cの出力も10W低くなります。その代わり公式表示価格は3,000円安く、USB-A端子があります。電池使用時にも20Wを超える出力が必要なら30WのA1637、電池使用時は20Wで足りて軽さを優先するならA1636が候補になります。

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ノートPCも充電したい場合の選び分け

ノートPCが必要とする電力は機種によって違います。まずPCがUSB-C経由のUSB PD受電に対応しているかを確認し、付属ACアダプターのW数やメーカー推奨出力を見てください。

65Wが必要で、外でも電池から充電したいなら、候補は電池使用時に単独65Wを出せるA1339です。外でPCとスマホを同時につなぐ場合も、A1339なら電池使用時にC1 45W+C2 20Wを出せます。コンセントのある場所でPCに45W、スマホに20Wを出すだけなら、A1339とCIOのどちらでもこの配分になります。PCを含めて3台を同時につなぎたいなら、3口あるCIOが候補です(その場合は各20W)。

どちらの機種でも、PCに65Wを出しながらスマホを同時に充電することはできません。65Wが必要なPCを、スマホと同時に充電している間も65Wで充電したい場合は、PC用の充電器を別に用意することも検討してください。

PCが求めるより低い出力で充電できるか、使いながらでも残量が増えるかは、PC側の制御で決まります。この記事では実機で試していないので、A1637の30WなどでPCを補う使い方ができるとは断定していません。手持ちのPCの仕様やメーカーの案内を確認してから選んでください。

分離型(充電器+モバイルバッテリー)のほうが合う場合

一体型は持ち物を1つにできる反面、次のような人は充電器とモバイルバッテリーを別々に持つほうが合うことがあります。

  • 普段は充電器だけを持ち、長時間出かける日だけバッテリーを足したい(毎回両方を持たずに済みます)
  • PCには高出力の充電器、外ではスマホ用の小さなバッテリー、と役割を分けたい
  • バッテリーが劣化したときに、そちらだけ買い替えたい(一体型は本体ごとの買い替えになりやすく、分離型なら電池側だけを交換しやすいです)
  • 今の充電器とモバイルバッテリーに不満がない

一体型のほうが必ず軽い、必ず安いというわけでもありません。すでに充電器を持っているなら、追加するのはモバイルバッテリーだけで足りることもあります。充電器側を選び直したい場合は、用途別にUSB-C充電器を選ぶ記事が参考になると思います。

購入前に手元で確認しておくこと

  • 充電したい機器が求めるW数と、使う場面(AC使用時か電池使用時か)の出力が足りるか
  • 同時に充電する台数と、そのときの合計・配分(配分が口ごとに違う機種は、どの口に何をつなぐか)
  • ケーブルは内蔵か、付属か、別に用意するか。3Aを超える出力を使うなら5A対応か
  • 充電したい機器の端子(USB-C、USB-A、Lightningなど)と、内蔵・付属ケーブルが合うか
  • 本体をUSBケーブルからも充電したいか(A1623はACからのみ)
  • よく使うコンセントや電源タップの周りに、本体を挿す余裕があるか

2台以上を同時に充電したとき、出力がどう分かれるかをもう少し詳しく知りたい場合はUSB-C充電器の同時充電と電力配分の記事を、充電が遅い・始まらないときはUSB-C充電のトラブルを解決する記事をどうぞ。

比較した範囲と参照した公式ページ

仕様と価格は2026年9月27日に各メーカーの公式ページで確認しました。在庫は色ごとに変わることがあるため、購入時は販売ページで最新の状況を確認してください。

今回は、国内の公式ページで仕様を確認できる現行のコンセント一体型に絞って比較しています。上の6機種のほかに、Anker 511 Power Bank(A1634)とAnker 521 Power Bank(A1626)の公式ページも確認しましたが、在庫切れの表示だったため比較から外しました。旧モデルのAnker PowerCore Fusion 5000(A1633)は販売終了の表示でした。

アイキャッチ画像はAIで生成したイメージで、実機写真ではありません。

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