気になったことを調べたり、経験を解説したり、日常を書いたり。

クリログ

クリレアの個人ブログ

更新

モニターアームの寸法図の読み方|奥行き・高さ・角度の数字が何を指すかを3製品で確認

壁際の机に設置したモニターアームのイメージ

この記事にはアフィリエイト広告が含まれます。
Amazonのアソシエイトとして、クリレアは適格販売により収入を得ています。

モニターアームの寸法図にある奥行き・高さ・角度の数字は、どの姿勢で、どこからどこまでを測った値なのかが製品によって違います。奥行き「112mm」とあっても、壁から11cmの位置に画面を置けるという意味にはなりません。

この記事では、確かめる点を整理したうえで、エレコム DPA-SS08BK、HAMILeX MA-21D、サンワダイレクト 100-LAC003の3製品を例に、実際の書き方を見ていきます。順位ではなく、寸法の書き方が違う例です。根拠はメーカーの製品ページ、寸法図、取扱説明書で、実機で測ったものではありません。

壁際の机で使うなら、「アーム側に使える幅」と照らし合わせて読むと判断しやすくなります。机の奥行きから画面を置きたい位置を引き、壁とのすき間を足し、モニター本体の厚みを引いた幅です。測り方は壁際のモニターアームの選び方の記事で説明しています。

寸法図や製品サイズで確かめる5つの点

数字を読む前に、次の5点を確かめます。

  • 奥行きは、腕を伸ばした状態か、畳んだ状態か。範囲(○〜○mm)なら、最小の値はどの姿勢のものか
  • 奥行きはどこからどこまでか(クランプの後ろの端を含むか、取付金具の面までか)
  • 高さの基準はどこか(机の面からか、土台の下からか。取付金具の中心までの値か)
  • 真上から見た図があるか。関節が曲がる向きと、横へ出る量が読み取れるか
  • 角度(上下の傾き、左右の向き、回転)の矢印が、腕の関節と取付金具のどちらの軸に付いているか。チルトやパンといった呼び方はモニターアームの構造と用語の記事で整理しています

3製品の基本仕様:支え方・対応重量・固定方法・天板の厚さ

同じ基準で比べられる項目を表にします。奥行きや高さは製品ごとに数字の意味が違うので、各製品の節で扱います。

製品形・重さの支え方(メーカー資料の表記)対応する重量机への固定方法対応する天板の厚さ
エレコム DPA-SS08BK
購入先を見る
ガススプリング式・5軸。短いベースから腕が出る形約2〜9kgクランプ/グロメット10〜85mm
HAMILeX MA-21D
購入先を見る
卓上タイプ。短いベースにアームと可動アームを接続。フリーストップ。内部で重さを支える方式は公式資料に記載なし1〜9kgクランプ/穴固定クランプ10〜50mm、穴固定10〜45mm
サンワダイレクト 100-LAC003
購入先を見る
ガススプリング式(商品ページの表記は「ガス圧式」)。短いベースから腕が出る形で、土台・中間・先端に水平の関節1.5〜12kgクランプ/グロメット10〜85mm

3製品とも、上側の腕を上下に傾けて高さを変える構造で、長い垂直のポールに沿って腕を上下させる形ではありません。高さを変えると腕が前後に占める長さも変わるので、寸法図は使いたい高さのときの形で読みます。

購入先は各製品の説明の下にあります。価格や在庫は変わるので、購入時に各販売ページで確かめてください。

3製品の取付金具の角度:金具だけで画面を真横へ向けられるか

腕を動かさずに金具だけで画面を横へ向けられるかは、気になる点だと思います。3製品とも、取付金具のすぐ後ろに左右へ回る軸があります。寸法図と説明書の図で確かめた動きは次のとおりです。

製品左右の向き(取付金具のすぐ後ろの軸)上下の傾き画面の回転
エレコム DPA-SS08BK左90度・右90度上90度・下45度360度(寸法図の表示は±180度)
HAMILeX MA-21D左右各90度前方45度・後方45度左右各180度
サンワダイレクト 100-LAC003合わせて180度(寸法図は正面を中心に左右対称)上90度・下45度360度

左右の向きは、3製品とも正面から左右へ90度ずつです。100-LAC003は寸法図に「180度」とまとめて書かれていますが、図が正面を中心に左右対称なので、左右90度ずつと読んでいます。公表値ではどれも金具だけで真横へ向けられ、差はほとんどありません。

ただし、表の値は金具が動く範囲です。画面を壁の近くまで下げた位置では、画面の端やケーブルが先に壁に当たり、表の角度まで向けられないことがあります。どこまで向けられるかは画面の幅と後ろの空きで決まり、その見当の付け方は壁際でのアームの選び方の記事で説明しています。

3製品の寸法図の読み方

エレコム DPA-SS08BK:腕の傾きで変わる前後の長さが寸法図で読める

17〜32インチ、約2〜9kgのモニターに対応するガススプリング式です。VESA規格は75mmと100mm、固定はクランプとグロメットのどちらも天板の厚さ10〜85mmに対応します。メーカー公式の標準価格は確認時点で税込12,111円です(販売店の実際の価格とは別です)。

寸法図と説明書の図では、土台と中間に水平に回る関節があり、上側の腕(ガススプリングの入った腕)が上下に傾きます。先端の取付金具には左右の向き、上下の傾き、画面の回転が別々の矢印で描かれ、説明書の「角度の調整方法」でも別の図で説明されています。メーカー表記は「5軸」ですが、この記事では軸の数え方には立ち入りません。

製品ページの外形寸法は幅117×奥行468×高さ570mmです。奥行468mmは1つの値で書かれた外形で、「壁から画面まで468mm必要」とも「畳めばここまで縮む」とも読めません。

壁際の判断に役立つのは寸法図の方です。下側の腕が水平方向に160mm、上側の腕が水平方向に225〜290mm、先端部分が50mm、机の面から取付部の中心までの高さが160〜410mmと書かれています。225〜290mmは腕が伸び縮みするという意味ではありません。同じ長さの腕でも、上下に傾けると真上から見た長さが変わり、その変化の幅です。高さを変えると前後に占める長さも変わることを、この製品では数字で確かめられます。

ただ、これらを足し引きしても、畳んだ全体の大きさや壁から画面までの最短距離は出せません。図は決まった姿勢での値で、折り畳んだときに腕がどう重なるかまでは示していないからです。使いたい高さで腕がどちらへ出るかを見て、「アーム側に使える幅」と照らし合わせてください。

参照:エレコム公式のDPA-SS08BK製品ページ、DPA-SS08の寸法図(PDF)、DPA-SS08の取扱説明書(PDF)

Amazonで見る

DPA-SS08BKの購入先。Yahoo!は商品名検索です。検索結果では型番を確認してください。

HAMILeX MA-21D:短いベースの卓上タイプ。奥行き112mmの読み方に注意する

メーカーの分類は「モニターアーム(卓上タイプ)」で、1〜9kg、32V型までのモニターに対応します。VESA規格は75mmと100mm、固定方法はクランプ(天板の厚さ10〜50mm)と穴固定(10〜45mm)です。説明書の部品表はベース、可動アーム、アーム、モニター取付金具、固定プレートで、独立した長いポールはありません。短い接続軸のあるベースに、長さの決まったアーム、上下に動く可動アーム、モニター取付金具の順につながる構成です。

高さは可動アームを上下に傾けて変え、製品ページには高さ調整215〜495mm、任意の位置で止められるフリーストップと書かれています。保持力は、付属の六角レンチでボルトを回してモニターの重さに合わせます。ただ、内部で重さを支えているのがガススプリングか別のばねかは、確認した公式資料に書かれていませんでした。この記事ではガススプリング式とは書きませんが、使っていないとも言えません。

寸法図では、ベースのまわりと、アームと可動アームのつなぎ目が水平に回り、モニター取付金具のすぐ後ろにも左右へ回る軸があります。製品ページの特長欄「モニター角度調整」では、取付金具が前方45度・後方45度・左右各90度、画面の回転が左右各180度です。説明書でも、チルトと縦置き・横置きの回転が別の図で説明されています。製品ページには別の「左右各180度」も出てきますが、金具の左右の向き、画面の回転、腕の関節の回転を混同しないよう、この記事では金具の左右の向きを特長欄の左右各90度で見ています。

製品の寸法は幅115×奥行112〜566×高さ272.5〜552.5mmで、説明書の寸法図にも奥行き112〜566mmとあります。範囲なので、姿勢によって奥行きが変わることが分かります。

ただ、最小の112mmを「壁から11cmほどの位置に画面を置ける」とは読めません。理由は3つあります。1つめは、アームの寸法で、モニター本体の厚みや壁とのすき間を含まないこと。2つめは、製品単体の寸法図での値で、後ろに壁がある状態でその姿勢を取れることまでは示していないこと。3つめは、壁や天板に当たる場合は確保できる角度が変わるという趣旨の注意を、メーカー自身が書いていることです。

それでも、最小側が数字で示されていることは読む手がかりになります。どの姿勢の図の値で、どこからどこまでを測ったかを確かめ、「アーム側に使える幅」と照らし合わせます。使いたい高さにしたときの形も見てください。図から読み取れなければ、メーカーに問い合わせてから判断する方が安全です。

参照:HAMILeX公式のMA-21D製品ページ、MA-21Dの取扱説明書(PDF)

Amazonで見る

MA-21Dの購入先。Yahoo!は商品名検索です。検索結果では型番を確認してください。

サンワダイレクト 100-LAC003:関節の回転範囲が読める。奥行445〜500mmは畳んだ最小値ではない

商品ページでは「ガス圧式」、公式の取扱説明書では「ガススプリング式」と書かれています。対応重量は1.5〜12kg、モニターは32インチまでで、重量の上限は3製品で最も重いモニターまで対応します。VESA規格は75mmと100mm、固定はクランプとグロメットのどちらも天板の厚さ10〜85mmに対応します。説明書のクランプの取付手順は、天板10〜55mmの場合と50〜85mmの場合の2通りに分かれています。

水平に回る関節は土台、中間、先端の3か所で、商品ページの寸法図(真上から見た図)には回転範囲が土台270度、中間360度、先端180度と書かれています。先端の関節はブラケットのすぐ近くの独立した軸なので、画面の左右の向き(合わせて180度。図では正面を中心に左右対称)は腕を動かさずに変えられます。横から見た図では、上下の傾きが上90度・下45度、取付部の回転が360度です。

製品サイズは約幅115×奥行445〜500×高さ135〜415mmです。高さの基準は「机の面からブラケットの中心まで」なので、VESA取付位置を机から何mmの高さにしたいかと照らし合わせられます。VESA取付位置と画面の中心がずれている機種では、その差も考慮します。

奥行445〜500mmは読み方に注意が要ります。真上から見た図には腕を伸ばした配置での各部の寸法(55mm、275mm、170mmなど)が書かれ、445〜500mmもこの伸ばした姿勢での値です。畳んだときの最小の奥行きではないので、「最小でも445mm必要」とも「445mmまで畳める」とも読めません。

回転範囲が図で分かるので、腕を左右どちらへ畳めるかは見当が付きます。ただ、関節が3つあっても、畳んだ腕そのものの太さや長さはなくなりません。畳んだ状態で土台の後ろの端からブラケットの面までが何mmかは、公開の図に載っていませんでした。「アーム側に使える幅」が小さいなら、メーカーに問い合わせてから決める方が安全です。

参照:サンワダイレクト公式の100-LAC003商品ページ、100-LAC003の取扱説明書(PDF)

Amazonで見る

100-LAC003の購入先。Yahoo!は商品名検索です。検索結果では型番を確認してください。

3製品を条件で選び分けるなら

公開仕様から言える範囲で、条件ごとの候補を整理します。使い心地や壁際での収まりを確かめた結果ではありません。収まりは公開情報では確定できず、金具の左右の向きにも差がほとんどないため、分かれ目は対応重量、天板の厚さ、寸法の公表のされ方です。

  • モニターが1kg以上2kg未満と軽い → 下限1kgのHAMILeX MA-21Dが範囲内で、1.5kg以上ならサンワダイレクト 100-LAC003も入ります。下限約2kgのエレコム DPA-SS08BKは外れます。1kgに届かないモニターは3製品とも範囲外です
  • 天板が50mmを超え、85mm以下 → 85mmまで対応するエレコム DPA-SS08BKか、サンワダイレクト 100-LAC003。MA-21Dのクランプは50mmまでです
  • モニターが9kgを超え、12kg以下 → 12kgまで対応するサンワダイレクト 100-LAC003。畳んだときの寸法は公開の図にないので、使える幅が小さい机では購入前に確認が必要です
  • 奥行きの最小側が数字で公表された製品から検討したい → 112〜566mmと範囲で書かれたHAMILeX MA-21D。最小値にモニターの厚みや壁とのすき間が含まれないことと、壁に当たると角度が変わるというメーカーの注意を踏まえて見てください
  • 高さを手で頻繁に変えたい → 3製品とも上側の腕を上下に動かして高さを変えられます。メーカー資料にガススプリング式(ガス圧式)とあるのはDPA-SS08BKと100-LAC003で、MA-21Dはフリーストップ(内部の方式は公式資料に記載なし)です。どれも、モニターの重さに合わせた保持力の調整と、使いたい高さでの畳んだ形の確認が要ります
  • 画面を横へ向けて使うことがある → 金具の左右の向きに差がほとんどないので、この条件では絞れません。壁際でどこまで向けられるかは、画面の幅と後ろの空きで決まります

寸法図から読み取れないときの確かめ方

必要な数字が読み取れないときは、分からないまま買うより、メーカーに尋ねる方が早いと思います。「奥行きは何mmか」より、「腕を畳んだとき、土台の後ろの端から取付面までは何mmか」と姿勢と基準点を指定すると、知りたい数字が伝わります。

寸法が読めた後に残る疑問は、次の記事で扱っています。

公式資料は2026年10月12日に確認し、本文の主要な仕様と説明書の数値は10月16日に再確認しました。価格や販売状況は変わるため、購入時に各販売ページで確認してください。アイキャッチはAIで生成したイメージです。実在する製品の形や設置寸法を示すものではありません。

カテゴリーから

月ごとに読む