ノートPCを机に戻したら、USB-Cケーブルを1本挿すだけで画面が映り、充電が始まり、キーボードやマウス、有線LANまで使える。USB-Cモニターを探している人の多くは、この状態を目指していると思います。
ただ、同じ「USB-C対応」のモニターでも、PCへ給電できる電力、USBハブの内容、LAN端子の有無、2台のPCを切り替える機能はかなり違います。この記事では、配線を1本にまとめることを目的に、12機種を条件別に比較します。
画面サイズや解像度から選びたい場合は、仕事用モニターの選び方(サイズ・解像度別)で整理しています。ここではサイズ別の候補を並べ直すのではなく、「1本で何がまとまるか」「2台のPCをどう扱うか」を中心に見ていきます。
なお、この記事は実機を使って確かめた比較ではなく、各メーカーの公式仕様と販売ページをもとにしています。価格は2026年9月27日の確認時点のもので、セールや在庫によって変わります。
先に結論:条件別のおすすめ
- ノートPC1台で、映像・充電・USB機器・有線LANを1本にまとめたい:Dell P2725DE
- 同じまとめ方を、机の幅を抑えてやりたい:Dell P2425DE
- 狭い机で、会社のPCと私物のPCなど2台を切り替えたい:Dell U2424HE
- Web会議のマイクとスピーカーもモニターにまとめたい:BenQ GW2486TC(23.8型)/BenQ GW2790QT(27型)
- 27型4Kを1本接続で、90W給電と価格を重視したい:LG 27UP850K-W
- 27型4Kで120Hzの滑らかさも欲しく、給電は65Wで足りる:Dell S2725QC
- MacBook中心で、明るさなどの設定をMacから扱いたい:BenQ MA270U
- 4Kを長い保証期間で使いたい:EIZO EV2740S
- 2台の切り替えと、資料や制作物の色の確認を1台で:BenQ PD2706QN
- Thunderbolt機器、2台の切り替え、有線LANまでまとめたい:Dell U2724DE
- 大きな1画面に2台のPCを並べ、7年保証と2.5Gbpsの有線LANも重視したい:EIZO EV3451X(価格を優先するならLG 34U650A-B)
ノートPC1台で有線LANまでまとめたくて、27型WQHDの画面で足りるなら、P2725DEを基準にすると比べやすくなります。そこから「机が狭い」「PCが2台ある」「4Kが欲しい」など条件が違う分だけ、該当する候補へ移ってください。LANが要らない人や、会議の音声までまとめたい人は、最初から別の候補の方が合います。
買う前に確認したいPC側の条件
モニターを比べる前に、PCのUSB-C端子で何ができるかを確認します。ここが満たされていないと、どのモニターを選んでも1本接続にはなりません。
USB-C端子から映像を出せるか
USB-C端子には、データ転送や充電だけに対応したものもあります。モニターへ映像を出すには、PC側の端子がDisplayPort Alternate Mode(DP Alt Mode)や、Thunderbolt・USB4による映像出力に対応している必要があります。
PCの仕様表で、USB-C端子の説明に「映像出力」や「DisplayPort」の記載があるかを見てください。端子の見分け方と映像が出る条件は、USB-Cでモニターにつなぐときの端子と映像の条件で詳しく書いています。
USB-Cから充電を受けられるか、何Wあれば足りるか
映像を出せる端子でも、その端子からの充電(USB Power Deliveryでの受電)に対応しているとは限りません。充電できる端子と映像を出せる端子が別になっているPCもあります。
比較表に載せた12機種がPCへ給電できる最大値は、65W〜94Wです。目安になるのは、PCに付属しているACアダプターのW数です。付属アダプターが65WのPCなら65W以上、90〜100WクラスのPCなら90W以上の給電がある候補を見ていくことになります。
ただ、公称の最大値がいつも出るわけではありません。PCとモニターの間でどの電力に決まるか、PCがその時どれだけ電力を使っているかで、充電の速さは変わります。モニターの給電より多く電力を使うPCだと、充電が遅くなったり、負荷の高い作業中にバッテリーが減っていったりすることがあります。
そういうPCでも、映像やUSB機器まで使えなくなるとは限りません。PCによっては純正のACアダプターを併用する方法もあります。併用したときにどちらから給電されるかはPCの仕様次第なので、説明書で確認しておくと安心です。
ケーブルはまず付属品を使う
映像と充電を1本で通すには、ケーブル側も映像信号と必要な電流に対応している必要があります。充電専用のUSB-Cケーブルでは映像は出ません。
今回の12機種は、公式の付属品にUSB-Cケーブル(U2724DEはThunderbolt 4ケーブル)が含まれています。まずは付属ケーブルでつないで、長さが足りないときに別のケーブルを考えるのが確実です。別に買う場合の考え方は、USB-Cケーブルの選び方とおすすめを参考にしてください。
もう一つ、モニター側のUSB-C端子がすべて映像入力とは限りません。たとえばDell U2724D(末尾にEが付かないモデル)はUSB-C端子を持っていますが、データ用の上流端子で、映像入力とPCへの給電には対応していません。「USB-C搭載」だけで判断せず、映像入力(DP Alt Mode)と給電の記載を確認してください。
1本でまとまる範囲はモニターごとに違う
映像と充電の条件がそろったら、次はモニターのUSBハブやLAN端子で、机の上の機器をまかなえるかを見ます。
- USBハブ:キーボード、マウス、Webカメラ、USBメモリーなどをモニターにつなぎ、PCとの1本の接続で使えるようにする部分です。
- 有線LAN:LAN端子があれば、LAN端子のないノートPCでも有線ネットワークにつなげます。今回の候補では1Gbps対応と2.5Gbps対応があります。
- マイク・スピーカー:Web会議の音声の入出力をモニターで済ませられるモデルもあります。
気をつけたいのは、仕様表の数字が項目ごとの最大値だという点です。高い解像度とリフレッシュレートで表示しながら高速なUSB転送も使う、といった組み合わせは、USB-C1本の中の帯域をどう分けるかに左右されます。すべての最大値を同時に満たせる、とは読まない方が安全です。
2台のPCを切り替えるならKVMとUSB上流端子を見る
会社のPCと私物のPCを、1組のキーボードとマウスで使いたい場合に見るのがKVM機能です。
KVMは、モニターのUSBハブにつないだキーボードやマウスを、表示を切り替えたPCの側へ付け替える機能です。なので、これが働くには、2台のPCがそれぞれモニターのUSB上流端子につながっている必要があります。
1台目はUSB-Cケーブル1本で映像・給電・USBがまとまります。一方、2台目をHDMIやDisplayPortの映像ケーブルだけでつないでも、キーボードとマウスは切り替わりません。映像ケーブルに加えて、モニターのデータ用上流端子(USB-CやUSB-B)へUSBケーブルもつなぐ構成になります。
似た名前の機能にPicture by Picture(PbyP)があります。こちらは2つの入力の画面を1画面に並べて同時に表示する機能で、キーボードやマウスを切り替える機能ではありません。また、OSやアプリで複数のPCの入力機器を共有するソフトウェアも、モニターのKVMとは別のしくみです。
下の比較表の12機種のうち、公式仕様でKVMの記載があるのは、U2424HE、PD2706QN、U2724DE、EV3451Xの4機種です。
12機種の比較表
表を2つに分けました。1つ目は1本接続で何がまとまるか、2つ目は価格・保証・付属ケーブルです。「記載なし」は公式仕様にその項目が見当たらないもの、「未確認」は今回確認できなかったものです。
| 機種 | 画面 | PCへの給電 | PCとのUSB接続 | 有線LAN | KVM | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Dell P2725DE 購入先 | 27型 2560×1440 100Hz | 最大90W | 5Gbps | 1Gbps | 未確認 | DP出力(MST) |
| Dell P2425DE 購入先 | 23.8型 2560×1440 100Hz | 最大90W | 5Gbps | 1Gbps | 未確認 | DP出力(MST) |
| Dell U2424HE 購入先 | 23.8型 1920×1080 120Hz | 最大90W | 10Gbps(別にデータ用USB-C上流あり) | 2.5Gbps | あり | DP出力(MST)、スピーカーなし |
| BenQ GW2486TC 購入先 | 23.8型 1920×1080 100Hz | 最大65W | データ転送対応(USB-A下流は5Gbps) | 記載なし | 記載なし | マイク・スピーカー、DP出力(MST) |
| BenQ GW2790QT 購入先 | 27型 2560×1440 75Hz | 最大65W | データ転送対応(下流は5Gbps) | 記載なし | 記載なし | マイク・ノイズフィルタースピーカー、DP出力(MST) |
| LG 27UP850K-W 購入先 | 27型 3840×2160 60Hz | 最大90W | データ転送対応(下流はUSB 3.0×2) | 記載なし | 記載なし | HDMI×2、DP入力、スピーカー |
| Dell S2725QC 購入先 | 27型 3840×2160 最大120Hz | 最大65W | 5Gbps | 記載なし | 記載なし | HDMI×2、DP入力なし、スピーカー |
| BenQ MA270U 購入先 | 27型 3840×2160 60Hz | 最大90W | データ転送対応(下流は5Gbps) | 記載なし | 記載なし | Display Pilot 2・ICCsync、DP入力なし |
| EIZO EV2740S 購入先 | 27型 3840×2160 約60Hz | 最大70W | 5Gbps | 記載なし | 記載なし | PbyP(2画面同時表示) |
| BenQ PD2706QN 購入先 | 27型 2560×1440 100Hz | 最大90W | データ転送対応(下流は5Gbps) | 記載なし | あり | P3 95%、USB-C出力(MST) |
| Dell U2724DE 購入先 | 27型 2560×1440 120Hz | 最大90W | Thunderbolt 4(別にデータ用USB-C上流10Gbps) | 2.5Gbps | あり | Thunderbolt 4下流、DP出力(MST)、スピーカーなし |
| EIZO EV3451X 購入先 | 34.1型 3440×1440 最大約100Hz 曲面 | 最大94W | 5Gbps(別にUSB-B上流あり) | 2.5Gbps | あり | PbyP、HDMI×2、スピーカー |
| 機種 | 確認した価格 | 保証 | 付属のUSB-Cケーブル |
|---|---|---|---|
| Dell P2725DE | 45,155円(税込・送料込、Dell公式) | 3年限定保証+先出し交換 | USB-C to C 1m(10Gbps・100W) |
| Dell P2425DE | 45,155円(税込・送料込、Dell公式) | 3年限定保証+先出し交換 | USB-C to C 1m(10Gbps・100W) |
| Dell U2424HE | 45,155円(税込・送料込、Dell公式) | 3年限定保証 | USB-C to C 1m |
| BenQ GW2486TC | 未確認 | 3年(パネル・バックライトは1年) | 約1.5m |
| BenQ GW2790QT | 未確認 | 3年(パネル・バックライトは1年) | 約1.5m |
| LG 27UP850K-W | 43,610円(LG公式オンラインショップの表示額) | 3年(液晶パネル・バックライト含む)、無輝点3年。延長は公式の条件による | 1.5m |
| Dell S2725QC | 47,979円(税込・送料込、Dell公式) | 3年限定保証+先出し交換 | USB-C to C 1m(10Gbps・100W) |
| BenQ MA270U | 99,800円(BenQ公式サイトの表示額) | 3年(パネル・バックライトは1年) | 約1.5m |
| EIZO EV2740S | 96,800円(税込、EIZOダイレクト・ブラック) | 7年(使用30,000時間以内)、無輝点6か月 | 1.5m |
| BenQ PD2706QN | 今すぐ買える価格は未確認(本文参照) | 3年(パネル・バックライト含む) | 約1.5m |
| Dell U2724DE | 67,834円(税込・送料込、Dell公式) | 3年先出し交換+プレミアムパネル交換 | Thunderbolt 4ケーブル 1m |
| EIZO EV3451X | 109,890円(税込、EIZOダイレクト・ブラック) | 7年(使用30,000時間以内)、無輝点6か月 | 1.5m |
BenQの保証期間はBenQの保証期間のページ、EIZOとLGの保証条件は各製品ページの記載によります。価格は確認時点のもので、購入前に販売ページで改めて確認してください。
条件別に見る12機種の選ぶ理由と見送る条件
ノートPC1台をLANまで1本にまとめる基本:Dell P2725DE
27型WQHD(2560×1440)・100Hzの画面に、最大90WのUSB-C給電、1Gbpsの有線LAN、5GbpsのUSBハブをまとめたモデルです。付属品にUSB-C to Cケーブル(1m、10Gbps・100W)が入っているので、届いたらそのまま1本接続を試せます。
型番の近いP2725Dは確認時点で40,000円と5,155円安いのですが、こちらのUSB-C端子はUSB機器用の下流ポートで、映像入力やPCへの給電には対応していません。1本接続が目的なら、この差額を払ってDEを選ぶ意味があります。
今回の候補の中では、価格とまとまる機能のバランスがいちばん標準的です。ただ、これは「有線LANまで必要で、27型WQHDの画面で足りる」人にとっての基準で、誰にでも合う1台という意味ではありません。ほかの候補は「P2725DEと比べて何が増えるか、何が減るか」で見ると判断しやすくなります。
すでにドックでLANやUSB機器がまとまっている人、4Kの精細さや広い色域が必要な人は、ほかの候補か今の環境で足ります。給電については、純正のACアダプターを挿さずに1本だけで使いたいのに、実際の作業負荷で90Wでは足りないPCだと、1本化の目的を満たしにくくなります。2台のPCを切り替えたい場合は、今回の資料でKVMの記載を確認できていないので、KVMのあるU2424HEやU2724DEを見てください。
公式ページ:Dell P2725DE(Dell公式販売ページ)
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同じまとめ方を狭い机で:Dell P2425DE
23.8型のWQHD・100Hzに、USB-C(DisplayPort 1.4 Alt Mode、最大90W給電、5Gbps)、1Gbpsの有線LAN、USB-A(5Gbps)×3とデータ専用のUSB-C下流(5Gbps)×1、DP出力(MST)と、P2725DEに近い構成を幅538.7mmに収めたモデルです。確認時点の価格もP2725DEと同じ45,155円で、保証も同じく3年限定保証+先出し交換です。
P2725DE(幅612.5mm)との差は約7cmです。机の幅にスピーカーや書類立てを並べたい場合、この差が効いてきます。
一方で、23.8型のWQHDは画素密度が約123ppi(解像度と画面サイズからの計算値)で、27型WQHDの約109ppiより細かくなります。同じ拡大率だと文字は小さめに表示されるので、OSの拡大率(スケーリング)を上げて使う前提で考えておくと安心です。拡大率を上げるほど、一度に表示できる範囲は狭くなります。
文字を大きめのまま広く使いたいならP2725DE、2台のPCを切り替えたいならU2424HEの方が合います。
公式ページ:Dell P2425DE(Dell公式販売ページ)
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狭い机で2台のPCを切り替える:Dell U2424HE
23.8型フルHD(1920×1080)・120Hzのモデルです。USB-C(DP Alt Mode、最大90W給電、データ10Gbps)に加えて、データ用のUSB-C上流端子をもう1つ持ち、KVM機能と2.5Gbpsの有線LANがあります。USB-A(10Gbps)×4とUSB-C下流(15W)のハブ、DP出力(MST)も備えています。
仕様から考えられる構成としては、1台目のノートPCをUSB-Cケーブル1本で、2台目のPCをDisplayPortかHDMIの映像ケーブルと、もう1つのUSB-C上流端子へのUSBケーブルでつなぐ形です。これで、モニターにつないだキーボードとマウスを入力の切り替えに合わせて使い分けられます。付属品はUSB-C to C(1m)、USB-A to C(1m)、DisplayPort(1.8m)です。
P2425DEとは同じ23.8型・同じ価格ですが、画面はフルHDなので、一度に表示できる範囲は狭くなります(WQHDとの画素数の比は約1.78倍、計算値)。その代わり、KVM、2.5GbpsのLAN、10GbpsのUSB、120Hzが付きます。PCが1台なら画面の広いP2425DE、2台を切り替えるならU2424HE、という分かれ方です。
スピーカーは搭載していないので、音声はPCやヘッドセットなどで出すことになります。保証は3年限定保証です。
公式ページ:Dell U2424HE(Dell公式販売ページ)
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Web会議の音声もまとめたい23.8型:BenQ GW2486TC
23.8型フルHD・100Hzのモデルで、USB-C(65W給電、DP Alt Mode、データ転送)で接続します。2W×2のスピーカー、ノイズキャンセルマイク、ヘッドホン端子を内蔵し、USB-A(5Gbps)×2とDP出力(MST)もあります。
ほかの23.8型候補との違いは、ヘッドセットや外付けスピーカーを使わずに、Web会議の声の出し入れをモニターで済ませられることです。カメラは内蔵していません。ノートPCの内蔵カメラで足りるなら買い足す必要はありませんが、PCを閉じて使うなど内蔵カメラを使えない配置なら、Webカメラを別に用意します。
公式仕様に有線LAN端子の記載はありません。給電も最大65Wなので、65Wを超えるACアダプターが付属するPCでは足りない可能性があります。有線LANや90W給電が必要なら、P2425DEやU2424HEの方が合います。
現在の国内販売価格は今回確認できていません。購入時は販売店で価格と在庫を確認してください。保証は3年(パネル・バックライトは1年)です。
公式ページ:BenQ GW2486TC 仕様
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会議機能に27型WQHDの広さを足す:BenQ GW2790QT
27型WQHD・75Hzのモデルです。USB-C(65W給電、DP Alt Mode、データ転送)、ノイズキャンセルマイクとノイズフィルタースピーカー(2W×2)を持ち、USB-A(5Gbps)×3とUSB-C下流(5Gbps、7.5W)×1のハブ、DP出力(MST)を備えています。
GW2486TCとの違いは画面の広さです。資料や議事録を並べながら会議に出る使い方なら、WQHDのこちらが向いています。
リフレッシュレートは75Hzで、今回のほかのWQHD候補(100〜120Hz)より低めです。スクロールの表示の滑らかさを気にするなら、P2725DEなどが候補になります。有線LANの記載はなく、給電は最大65W、価格は未確認です。保証は3年(パネル・バックライトは1年)。
今イヤホンやヘッドセットで困っていないなら、マイクとスピーカーを内蔵している価値は出にくいので、LANまでまとまるP2725DEの方が合います。
公式ページ:BenQ GW2790QT 仕様
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27型4Kを90W給電と抑えた価格で:LG 27UP850K-W
27型4K(3840×2160)・60HzのIPSモデルです。USB-C(DP Alt Mode、データ転送、最大90W給電)に加えて、DisplayPort 1.4入力×1、HDMI入力×2、USBダウンストリーム(USB 3.0)×2、5W+5Wのスピーカーを備えています。付属品にはUSB-Cケーブル(1.5m)のほか、HDMIケーブルとDisplayPortケーブル(各1.5m)も含まれます。
27型4Kの画素密度は約163ppiで、同じ面積により細かく表示できます。文字や写真のくっきりした表示を重視する人が4Kを選ぶ理由はここにあります。
4Kの1本接続でこのモデルを選ぶ理由は、価格と給電のバランスです。LG公式オンラインショップでは確認時点で43,610円の表示で、S2725QC(47,979円)より4,369円安く、給電はS2725QCの最大65Wに対して最大90Wあります。DisplayPort入力もあるので、USB-C以外のPCをつなぐときの選択肢も残ります。付属アダプターが65Wを超えるノートPCを4Kモニターにつなぐなら、今回の4K候補ではまずこちらから見るのが順番です。
ただ、43,610円は59,800円からの値引き表示で、税込・送料の扱いはこの記事では確認できていません。値引きが終わるとS2725QCとの価格差も変わるので、購入前に改めて比べてください。
見送る条件もはっきりしています。リフレッシュレートは60Hz(USB-C・DisplayPort・HDMIとも40〜60Hz)なので、スクロールの滑らかさも求めるなら120HzのS2725QCが候補です。有線LANとKVMは公式仕様に記載がなく、USBハブは下流2ポートです。LANに加えてキーボード、マウス、Webカメラなど多くの機器をまとめたいなら、WQHDにはなりますがP2725DEの方が合います。なお、USB-C経由のデータ転送速度の数値は、今回確認した仕様には記載がありませんでした。
設置寸法はスタンド込みで幅614×奥行239mm、高さ459〜569mm(昇降110mm)、画面は右に90°回転でき、質量は約5.9kgです。電源はACアダプターが付属する方式なので、机の下や裏にアダプターを置く場所も考えておくと配線がまとまります。
保証は3年(液晶パネル・バックライトを含む)で、輝点の無償修理も購入から3年です。LG公式オンラインショップでの購入と製品登録などを条件に、最長5年まで延長できる案内もあります。ただ、適用には条件があるので、延長を前提にする場合はLGの延長保証の案内で対象と手続きを確認してください。比較の基準としては、標準の3年で考えておくのが確実です。
公式ページ:LG 27UP850K-W 製品ページ/LG公式オンラインショップの購入ページ
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27型4Kで120Hzの滑らかさも欲しいなら:Dell S2725QC
27型4K(3840×2160)・最大120HzのIPSモデルです。USB-C(5Gbps、DisplayPort 1.4 Alt Mode、最大65W給電)で映像・給電・USBをまとめ、HDMI 2.1×2、USB-A(5Gbps)×2、USB-C下流(5Gbps、最大15W)、スピーカーを備えています。確認時点の価格は47,979円でした。
LG 27UP850K-Wとの違いは、リフレッシュレートが最大120Hzであることです。4Kの細かい表示と、スクロールの表示の滑らかさを両方求める人向けです。一方で給電は最大65WとLG(最大90W)より低く、価格も確認時点で4,369円高くなっています。PCの付属アダプターが65W以下で、60Hzでは物足りないと感じる人に合う候補です。
DisplayPort入力はなく、PCとはUSB-CかHDMIでつなぎます。有線LANとKVMは仕様にないので、それを目的に選ぶモデルではありません。
また、USB-C接続で4K・120Hzの表示とUSBのデータ転送をどこまで同時に使えるかは、今回確認した公式資料だけでは分かりませんでした。確認が要るのは、4K・120Hzで表示しながら外付けSSDなどの高速な転送も同時に使いたい場合です。その組み合わせが必要なら、購入前にメーカーの資料や問い合わせで確かめておきたいところです。
型番の似たS2725QSはUSB-C端子を持たない別のモデルなので、1本接続が目的なら「QC」を選んでください。90W給電が必要ならLG 27UP850K-W、有線LANまで必要ならWQHDにはなりますがP2725DEの方が合います。
公式ページ:Dell S2725QC(Dell公式販売ページ)
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MacBookと組み合わせて使う4K:BenQ MA270U
Mac向けのMAシリーズの27型4K(60Hz)です。USB-C(90W給電、DP Alt Mode、データ転送)、HDMI 2.0×2、USB-A(5Gbps)×2、USB-C下流(5Gbps、15W)、3W×2のスピーカーを備え、表面処理はNano Matteです。
ほかの4K候補との違いはソフトウェア側にあります。Display Pilot 2で明るさなどの設定をMacから操作でき、ICCsyncにも対応しています。色域は公称でsRGB 99%・P3 95%です。
ただ、これらはMacとの組み合わせを想定した機能で、MacBookの画面と同じ色で表示されるかをこの記事で確かめたわけではありません。
価格は、BenQ公式サイトの購入ページで99,800円の表示がありました(税込・送料の表記はこの記事では確認できていません)。LG 27UP850K-Wの2倍以上です。Display Pilot 2などMac向けの機能を使わないなら、同じ60Hz・最大90W給電で、DisplayPort入力も持つLG 27UP850K-Wで足ります。120Hzの滑らかさが欲しく、給電が65Wで足りるならS2725QCが候補です。MA270UにはDisplayPort入力がなく、有線LANの記載もありません。保証は3年(パネル・バックライトは1年)です。
公式ページ:BenQ MA270U 仕様/BenQ MA270U 購入ページ
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4Kを長い保証で使う:EIZO EV2740S
27型4K(約60Hz)のモデルで、USB-C(DP Alt Mode、最大70W給電、5Gbps)、USB-A×4のハブ、1W×2のスピーカー、DisplayPortとHDMIの入力を備えています。付属品はUSB-Cケーブル(1.5m)です。
選ぶ理由は保証の長さです。購入から7年間(使用30,000時間以内)の保証があり、無輝点保証は6か月です。昇降幅は169mmあるので、画面の高さを合わせる余地は大きめです。ノートPCをモニターの下に置いて上下に並べられるかは、モニター下端の高さとノートPCの画面の高さによるので、寸法で確かめてください。
EIZOダイレクトではブラックが96,800円(税込)、確認時点で在庫ありでした。同じ60Hzの4KであるLG 27UP850K-Wとの差は約5.3万円です。LGもDisplayPort入力を持ち、給電は最大90WとEV2740S(最大70W)より多いので、この差額に見合うかは、7年の保証、169mmの昇降幅(LGは110mm)、PbyPに価値を感じるかで判断することになります。
有線LANとKVMは仕様にありません。PbyPで2台のPCの画面を並べて表示することはできますが、キーボードとマウスの切り替えはできません。90W給電、LAN、KVMのいずれかが必要なら、ほかの候補を選んでください。
公式ページ:EIZO EV2740S 製品ページ/EIZOダイレクト(ブラック)
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2台の切り替えと色の確認を1台で:BenQ PD2706QN
27型WQHD・100Hzで、USB-C(90W給電、DP Alt Mode、データ転送)、KVM、USB-C出力(MST)、USB-A×3とUSB-C下流×1(いずれも5Gbps)のハブを備えています。色域は公称でsRGB 100%・Rec.709 100%・P3 95%、工場出荷時の個別キャリブレーションレポートが付属し、Delta E(平均)2以下と記載されています。
会社のPCで文書、私物のPCで写真やデザインを扱う、といった使い分けを1台で済ませたい人向けです。保証はパネル・バックライトを含む3年で、GWシリーズやMAシリーズ(パネル・バックライトは1年)より手厚くなっています。
一般的な文書作業が中心で色の確認をしないなら、P2725DEで足ります。有線LANの記載はないので、LANも2台切り替えもまとめたいならU2724DEが候補です。
PD2706QNの2台目のPCは、HDMIまたはDisplayPortの映像ケーブルに加えて、モニター背面のデータ用USB-C上流端子(USB 3.2 Gen 1)へUSBケーブルで接続します。1台目は映像・給電対応のUSB-C端子へつなぎます。HDMIを2台目の入力にする場合は、OSDのKVM Switch設定でUSBの割当先をHDMIへ変更します。公式説明書の19・29・46ページで、この端子構成と手順を確認できます。
価格は、BenQ公式の楽天市場店で63,000円の表示がありましたが、確認時点では売り切れで、送料は別途条件がありました。ほかの販路の価格は確認できていないので、この金額を今すぐ買える価格としては扱えません。
公式ページ:BenQ PD2706QN 仕様/BenQ公式 楽天市場店の販売ページ
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Thunderbolt機器、2台の切り替え、LANをまとめる:Dell U2724DE
27型WQHD・120HzのIPS Blackパネル(コントラスト比は公称2000:1)を使ったモデルです。Thunderbolt 4の上流端子(DP Alt Modeにも対応、最大90W給電)、Thunderbolt 4の下流端子(15W)、データ用のUSB-C上流端子(10Gbps)、USB-A(10Gbps)×4とUSB-C下流(15W)、2.5Gbpsの有線LAN、KVM、PbyP、DisplayPortの入力と出力を備えています。スピーカーはありません。
Thunderbolt対応の周辺機器をモニター側につなぎたい人、2台のPCを切り替えたい人、そこに有線LANまでまとめたい人向けです。付属品はThunderbolt 4ケーブル(1m)、DisplayPort(1.8m)、USB-A to C(1m)。保証は3年の先出し交換にプレミアムパネル交換が付きます。確認時点の価格は67,834円でした。
PC1台を1本でつなぐだけなら、P2725DEの方が22,679円安く、それで足ります。Thunderbolt機器を使わない人でも、120Hz、IPS Blackパネル、2.5GbpsのLAN、10GbpsのUSB、KVMという差に価値を感じるなら選ぶ意味はあります。
注意したいのは、Thunderbolt 4下流ポートを使った接続と、DP出力のMSTによるデイジーチェーンは別のしくみだという点です。また、Macにつないだときに外部画面を何枚使えるかは、Macのチップや構成によって決まります。Thunderbolt対応だから必ず2画面使える、というわけではありません。
公式ページ:Dell U2724DE(Dell公式販売ページ)
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大きな1画面に2台を並べ、7年保証と2.5GbpsのLANも重視する:EIZO EV3451X
34.1型ウルトラワイドの曲面モデル(曲率3800R、3440×1440、最大約100Hz)で、2026年9月18日に発売されました。USB-C(DP Alt Mode、最大94W給電、5Gbps)とUSB-B(5Gbps)の2つの上流端子、KVM、PbyP(2画面)、2.5Gbpsの有線LAN(Windows 11、macOS Monterey以降に対応と記載)、USB-A×3とUSB-C下流(15W)のハブ、HDMI×2、DisplayPort、2W×2のスピーカーを備えています。
PbyPで2台のPCの画面を左右に並べ、KVMでキーボードとマウスも切り替える、という使い方を1台で組めるモデルです。仕様から考えると、1台目はUSB-Cケーブル1本、2台目は映像ケーブルとUSB-A to Bケーブルでつなぐ構成になります。付属品にUSB-C(1.5m)、HDMI(2m)、DisplayPort(2m)、USB-A to B(2m)がそろっているので、ケーブルを買い足さずに始めやすいです。なお、ホットキーでの切り替えはPbyP表示中のみ対応と公式に書かれています。
保証は7年(使用30,000時間以内)、無輝点保証は6か月です。EIZOダイレクトではブラックが109,890円(税込)、確認時点で在庫ありでした。
設置には、幅816mm、奥行242.6〜250.2mmが必要で、質量は約11.9kgです。昇降幅は195mmあります。公称の最大94W給電は90Wクラスとの差が小さく、消費電力の大きいPCで純正のACアダプターが要らなくなるとは限りません。
ただ、大きな画面に2台を並べるだけなら、ほかの選択肢もあります。LG 34U650A-Bは公式仕様で34型IPS・3440×1440・100Hz・3800Rの曲面で、USB-C(最大96W給電)、1Gbpsの有線LAN、KVM、2画面のPBPを備えています。LG公式オンラインショップの購入ページでは確認時点で支払合計83,800円の表示で、EV3451Xとの差は26,090円です。保証は標準で3年(パネル含む)、無輝点保証も3年と、無輝点の期間はLGの方が長くなっています。
なので、2台を1画面に並べて切り替えることが目的で予算を抑えたいなら、LG 34U650A-Bの方が合います。その差額を払ってEV3451Xを選ぶ理由は、7年(使用30,000時間以内)の保証と、2.5Gbpsの有線LANです。長く使う前提で故障時の修理費の心配を減らしたい人や、ネットワーク側も2.5Gbpsに対応していて大きなファイルをよくやり取りする人なら、この2点が差額に見合うかを考えてみてください。
34型の幅が机に収まらない場合は、27型で2台の切り替えと2.5Gbpsの有線LANがそろうU2724DEが次の候補です。
公式ページ:EIZO EV3451X 製品ページ/EIZOダイレクト(ブラック)/LG 34U650A-B 製品ページ/LG 34U650A-B 購入ページ
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もう1台の画面を足したいときの注意(MSTとデイジーチェーン)
DP出力やUSB-C出力に「MST」と書かれた機種は、モニターからもう1台のモニターへつないで(デイジーチェーン)、画面を増やせる場合があります。今回の候補ではP2725DE、P2425DE、U2424HE、GW2486TC、GW2790QT、PD2706QN、U2724DEが該当します。
ただ、MSTで画面を増やせるかはPC側の条件で決まります。Windowsでも、GPUの対応、解像度、帯域、接続できる最大画面数によって変わります。macOSはDisplayPortのMSTによるデイジーチェーンに対応していないため、この方法で独立した拡張画面を増やすことはできません(EIZOのデイジーチェーン接続ガイド)。Macで画面を増やしたい場合は、まずそのMacが外部ディスプレイを何枚まで使えるかを確認してから考えるのが順番です。
モニターを買い替えなくてもいい場合
1本接続がしたいからといって、必ずUSB-Cモニターが必要なわけではありません。次のような場合は、今の環境で足りている、または別の対処が先になります。
- すでにUSB-CドックでLAN・USB機器・充電をまとめていて、今のモニターの画面にも不満がない場合。1本接続はもう実現できていて、モニター側に同じ機能を買い足すことになります。
- PCのUSB-C端子が映像出力に対応していない場合。USB-Cモニターを買っても1本接続にはなりません。
- 充電は机に置いたACアダプターで困っていなくて、映像とUSB機器だけまとまればいい場合。給電のW数にこだわらず、画面や設置の条件で選べます。
モニターは長く使うものなので、今の配線の何に困っているのかを先に書き出しておくと、候補を絞りやすくなります。
購入前に確認したいこと
- PCのUSB-C端子が、映像出力(DP Alt Mode/Thunderbolt/USB4)とUSB PDでの受電の両方に対応しているか
- PCに付属しているACアダプターのW数と、モニターの最大給電W数
- モニターにつなぎたいUSB機器の数と、有線LANが必要かどうか
- 2台のPCを使うなら、KVMの有無と、2台目をつなぐUSB上流端子があるか
- 付属ケーブルの長さ(1〜1.5m)で、PCを置く位置まで届くか
- 机の幅と奥行に、モニターとキーボード、配線の余裕を含めて置けるか
- 購入時点の価格、在庫、保証条件
まとめ
USB-Cモニターで配線を1本にするには、まずPC側の映像出力と受電の対応、次にモニターの給電W数、そしてUSBハブ・LAN・KVMのどこまでが必要かを順に見ていくのが近道です。
ノートPC1台でLANまでまとめたく、27型WQHDで足りるならP2725DEを基準に、狭い机ならP2425DE、2台の切り替えならU2424HEかU2724DE、会議の音声までまとめるならGW2486TCかGW2790QTが候補です。4Kなら、価格と90W給電を重視してLG 27UP850K-W、120Hzの滑らかさを求めてS2725QC、Mac向けの機能を使うならMA270U、長期保証ならEV2740S。大画面に2台を並べるなら、価格を優先してLG 34U650A-B、7年保証や2.5GbpsのLANまで重視するならEV3451X、という形で、自分の条件に足りないところから候補を選んでみてください。
画面サイズや解像度から考え直したい場合は、仕事用モニターの選び方(サイズ・解像度別)に戻って比べてみてください。
アイキャッチはAIで生成したイメージで、実機写真ではありません。
