大きな水タンクを床に置き、ホースの先のヘッドで服にスチームを当てる。据え置き型(スタンド型)の衣類スチーマーは、ハンガーに掛けた服を何着か続けて整えたい人向けの道具です。
この記事では、床置きのタンク・ホース・ハンガーを備えた家庭向けの据え置き型を比べます。対象は、国内代理店の公式ページで現行品として確認できたSteamOne(スチームワン)のHENRI、George2、Georgeの3機種です(確認日:2026年9月27日)。
総合順位は付けていません。3機種は向いている使い方が分かれるので、置き場所・給水・操作のどれを重視するかで選ぶ方が迷いにくいからです。
なお、実機は使っていません。公式ページと説明書で公表されている仕様・案内をもとに比較しています。仕上がりや手に持ったときの感触は評価に含めていません。
結論:出し入れ・常設・操作の手間で3機種を選び分ける
- 使うたびに出して、終わったら床を転がしてしまいたい人:HENRI JPJK300B(キャスター付き。蒸気量の調整はなく操作がシンプル。希望小売価格は3機種で最も低い)
- 置き場所を決めて使い、給水の回数を減らしながら蒸気量も選びたい人:George2 JPES200BV2(約2Lのタンク、3段階の蒸気量調整)
- 服を掛け替えるたびの操作を減らしたい人、ブラシやミトンなどの付属品も使いたい人:George JPES700B(ホルダーのセンサーで蒸気を切り替え。タンクは約1.2L)
一方で、朝に1着だけ整える、シャツの襟や折り目をしっかりプレスしたい、といった使い方だと、据え置き型は目的とずれやすいです。その場合の考え方は、後半の「据え置き型を買わなくてもよいケース」で説明します。
据え置き型の衣類スチーマーとは?ハンディ型・アイロンとの違い
水タンクは床に置き、手に持つのはホースの先のヘッド
ハンディ型は、水タンクと本体をまとめて手で持って使います。
据え置き型は、水タンクと本体を床に置き、ホースでつながったヘッドだけを持ちます。タンクの水の重さを手で支えない構造なので、タンクを大きくしやすいです。
今回の3機種は、タンク容量が約1.2〜2Lです。連続使用時間が公表されている2機種では、約60〜85分とされています。何着か続けて掛けるときに、途中で給水する回数を減らせるのがこの構造の利点です。
ただ、公表されている約7.7〜7.9kgという重量は本体全体の重さで、手に持つヘッドの重さではありません。ヘッド単体の重量は確認できなかったので、持ったときの負担は比較していません。
台の上で押し当てるアイロンとは役割が違う
据え置き型は、ハンガーに掛けた服に蒸気を当ててシワをゆるめる道具です。アイロン台の上で服を押さえて折り目を付けるアイロンとは、得意な作業が違います。
なので、服全体を吊るしたまま整えたいなら据え置き型が候補になりますが、襟やズボンのセンタープレスのような仕上げが主な目的なら、アイロンも含めて考えた方がいいです。
スチーマーとアイロンの使い分けは、衣類スチーマーとアイロンの違いで詳しく説明しています。
今回比較した3機種と調べた範囲
対象は、床置きのタンク、ホース、ハンガーを備えた家庭向けの衣類スチーマーです。ボイラー式のアイロン(スチームジェネレーター)、衣類乾燥機、業務用の本格的な機種は、使い方も価格帯も違うので比較から外しています。
SteamOneの国内代理店(DMM)の現行ラインナップでは、家庭向けとしてHENRI、George2、Georgeの3機種を確認しました。
次の機種も調べましたが、今回の推薦には入れていません。
- Minilys / Stilys:同じ代理店のページで「過去のラインナップ」に分類されていた
- JPPRO2000S:業務用のため、家庭向けの比較とは分けた
- A&R AR-SI1600ML-NW:メーカーの製品ページに生産終了と明記されていた
- CONAIR GS-88J:以前の公式資料はあるものの、現在も販売されていることを確認できなかった
- Jiffy J-2000:海外の情報や国内販売店の案内は見つかったが、国内向けの仕様とサポートを他の3機種と同じ精度で照合できなかった
据え置き型が世の中に3機種しかないわけではありません。国内の家庭向けで、現行品として仕様とサポートを確認できたのが3機種だった、ということです。
SteamOne据え置き型3機種の仕様比較
数値はすべて公式ページの公称値です。3機種とも日本国内専用で、電源は100V(50/60Hz)、消費電力は1400Wです。
| 項目 | HENRI JPJK300B 購入先 | George2 JPES200BV2 購入先 | George JPES700B 購入先 |
|---|---|---|---|
| 希望小売価格(税込) | 40,700円 | 60,500円 | 60,500円 |
| 蒸気量 | 約27g/分(調整なし) | 約27/14/10g/分(3段階) | 約27/18/10g/分(3段階) |
| タンク容量 | 約1.8L | 約2L | 約1.2L |
| 連続使用時間 | 約60〜70分 | 約75〜85分(最大量時) | 公表値を確認できず |
| 準備時間 | 約70秒 | 約60秒 | 約60秒 |
| 製品重量 | 約7.9kg(タンクが空の状態) | 約7.8kg(タンクが空の状態) | 約7.7kg(専用電源コード・空のタンク込み) |
| 外形寸法(幅×高さ×奥行) | 約21×178×21cm | 約27×180×17cm | 約27×180×17cm |
| 電源コード | 約2.1m | 約2m | 約2m |
| キャスター | あり | なし | 公式情報で確認できず |
| 蒸気の操作 | 蒸気量の切り替えなし | 3段階で切り替え | 3段階。ホルダーのセンサーで通常蒸気とスタンバイを切り替え |
| 主な付属品 | 専用ハンガー、キッズハンガー(耐荷重各3kg) | ボトムスクリップ付き専用ハンガー(耐荷重3kg) | 専用ハンガー(耐荷重3kg)、取り外し可能なブラシ、ミトン、スチームボード |
蒸気量や連続使用時間は、使用環境によって変わるとされています。重量はGeorgeだけ電源コード込みの値で、条件がそろっていません。0.1kg単位の差で持ち運びやすさの優劣は付けられないと考えてください。
価格は公式代理店が示す希望小売価格で、通販の実売価格ではありません。実際に買うお店の価格が違う場合は、3機種を同じ条件の価格で比べ直してください。在庫の状況も確認していません。
最大の蒸気量は同じ。違いは調整・持続・操作・置き方
最大の蒸気量は、3機種とも約27g/分で同じです。なので、蒸気の強さで選ぶというより、次の違いで選ぶことになります。
- 蒸気を弱められるか:George2とGeorgeは3段階、HENRIは1段階のみ
- 続けて使える量:タンクはGeorge2の約2Lが最大、Georgeの約1.2Lが最小
- 掛け替えの操作:Georgeはヘッドをホルダーから出し入れするだけで蒸気が切り替わる
- 置き方:HENRIはキャスターで床を移動でき、George2は置き場所を決めて使う向き
各機種の特徴と選ぶ理由・見送る条件
HENRI JPJK300B:床を転がして出し入れしたい人向け
HENRIの一番の特徴は、キャスターが付いていることです。使うときに収納場所から出し、終わったら戻す。この往復を平らな床の上で済ませたい人は、まずこの機種から検討するのがいいと思います。
操作もシンプルで、蒸気量の切り替えはありません。蒸気量は約27g/分の1段階で、George2・Georgeの最大量と同じ公称値です。タンクは約1.8Lで、連続約60〜70分とされています。
付属品は専用ハンガーとキッズハンガーで、耐荷重はそれぞれ3kgです。手持ちのハンガーも使えますが、形状によっては合わない場合があります。
希望小売価格は40,700円で、George2・Georgeより19,800円低く設定されています。
ただ、キャスターで楽になるのは平らな床での移動です。段差や階段では本体を持ち上げることになり、タンクが空の状態でも約7.9kgあります。重さそのものが軽くなるわけではありません。また、運転中や本体が熱いうちに動かすのは避け、移動は説明書の案内に沿って行ってください。
使うときは、ホースが大きくたるまないよう上向きにすることが案内されています。
蒸気量を控えめにして使いたい服がある人は、3段階で調整できるGeorge2の方が合います。出しっぱなしにして動かさないならキャスターの利点は小さくなるので、その場合もタンクが大きく調整もできるGeorge2と比べてみてください。
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Amazonの購入対象:スチームワン(SteamOne) 衣類スチーマー HENRI ヘンリー 置き型パワフルスチーム/大容量タンク/キャスター付き/省スペース/ハンガーラック付き/大小2種類のハンガー付属 ブラック JPJK300B
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George2 JPES200BV2:置き場所を決めて使い、蒸気量も選びたい人向け
George2のタンクは約2Lで、3機種の中で最も大きい容量です。最大量で連続約75〜85分とされていて、何着か続けて掛けるときに途中の給水を減らしたい人に向いています。
蒸気量は約27/14/10g/分の3段階です。最大量はHENRIと同じ公称値なので、蒸気の勢いが上というより、弱められることがHENRIとの違いです。
キャスターはないので、決まった場所に置いたまま使う方が合います。ハンガーはボトムス用のクリップ付きで耐荷重3kg、組み立ては工具不要とされています。
使うときは、ホースがたるむような低い位置や逆向きの状態にしないよう注意が必要です。この状態では、逆流や異音が起きる場合があると案内されています。メンテナンスは累積30時間の使用ごとが目安です。
名前は似ていますが、George2の公式ページで付属品として案内されているのは専用ハンガーで、ホルダーのセンサーによる切り替えの案内もありません。センサー操作やブラシ・ミトン・スチームボードを重視するなら、Georgeが候補になります。
使うたびに収納場所まで動かす人はHENRI、服を掛け替えるたびの操作を減らしたい人はGeorgeと比べてから決めるのがいいです。
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George JPES700B:掛け替えの操作を減らし、付属品も使いたい人向け
Georgeは、ヘッドをホルダーから外すと通常の蒸気が出て、戻すとスタンバイに切り替わるセンサーを備えています。服を1着ずつ掛け替える合間に、毎回操作しなくて済むのが特徴です。
スタンバイが約3分続くと電源が切れます。タンクが空になったときも電源が切れる仕組みです。
付属品は、専用ハンガー(耐荷重3kg)、取り外し可能なブラシ、ミトン、スチームボードです。同じ希望小売価格のGeorge2と比べると、このセンサーと付属品がGeorgeを選ぶ理由になります。
その代わり、タンクは約1.2Lで3機種の中で最も小さく、連続使用時間の公表値は確認できませんでした。続けて何着も掛ける日が多いなら、センサーの便利さとタンクの小ささのどちらを優先するかが分かれ目です。
スタンバイ中も、微弱な蒸気は出ます。ホルダーに戻しても蒸気が完全に止まるわけではないので、蒸気がかかって困るものを近くに置かないようにしてください。
センサーをオフにして、ヘッドを掛けたまま連続で蒸気を出すこともできます。その場合も、置き方は説明書の案内に従ってください。自動で電源が切れる機能も、その場を離れるときにプラグを抜く代わりにはなりません。
付属のスチームボードは、台の上でプレスする一般的なアイロンの代わりになるとまでは言えません。折り目付けが主な目的なら、アイロンを別に考えた方が確実です。
給水の回数を減らしたい人はGeorge2、毎回床を転がして出し入れしたい人はHENRIの方が条件に合います。
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購入前に確かめたい設置スペースとコンセント
底面の寸法はHENRIが約21×21cm、George2・Georgeが約27×17cmです。ただ、床に置けるかどうかだけでは、実際に使える場所かどうかは判断できません。
- ハンガーに服を掛けたときの幅:肩幅や袖の広がりの分、本体の底面より広い横のスペースが必要です
- 使うときの高さ:外形の高さは約178〜180cmです。天井や棚にぶつからないか、コートやワンピースを掛けたときに裾が床や周りの物に触れないか確認してください
- 熱と湿気の逃げ場:蒸気が壁、家具、カーテン、家電にかかり続けない位置か
- 水場までの動線:給水やメンテナンスのたびに水を運ぶ距離
- ホースの取り回し:ホースを上向きにして使えるか、低い位置でたるませずに済むか
- 使わないときの置き場所:出しっぱなしにするのか、しまうのか。しまうときの寸法は使うときの高さとは別なので、説明書や公式ページで確認してください。HENRIを転がしてしまうなら、そこまで平らな床で移動できるかも見ておきたいところです
電源まわりも先に確認しておきたい点です。コードの長さは約2〜2.1mなので、置き場所の近くに壁のコンセントがあるかを見てください。
Georgeの説明書では、一般家庭用の交流100Vコンセントを単独で使い、たこ足配線をしないよう案内されています。付属の2芯変換アダプターを使う場合はアース接続が必要で、コンセントにアース端子がない場合は工事が必要とされています。詳しくはGeorgeのプラグに関する案内資料で確認できます。
HENRIとGeorge2も、延長コードや電源タップを使えるかどうかを自己判断せず、それぞれの説明書の電源に関する指示とアースの扱いを確認してください。
使う前後の手間とお手入れ
電源を入れてから使えるまでの準備時間は、George2・Georgeが約60秒、HENRIが約70秒とされています。
使い終わったあとの本体は熱くなっています。Georgeの説明書では、お手入れは電源を切ってプラグを抜き、使用後は本体が冷めるまで約2時間待ってから行うよう案内されています。使い終わってすぐにタンクまわりを開けたり、排水したりする道具ではない、と考えておくといいです。
本体のメンテナンスの頻度は、機種ごとに案内が違います。
- HENRI:完全に冷めてから行う。頻度は2か月に1度が目安の例として示されています(毎日15分、月8時間程度使う場合)。水質や使う頻度に合わせて調整するよう書かれています
- George2:累積30時間の使用ごとが目安です
- George:累積使用約30時間で、赤いスパナのランプが点灯して知らせます
具体的な手順は、機種ごとの説明書に沿って行ってください。タンクの水に香料などを加えるのは避け、説明書の案内に沿った水を使ってください。
服にスチームを当ててよいかは、素材名だけで判断せず、衣類の洗濯表示と製品の説明書で確認するのが確実です。表示の見方は衣類スチーマーと洗濯表示の確認方法で説明しています。
据え置き型を買わなくてもよいケース
据え置き型は、準備・給水・冷却・片付け・置き場所まで含めると、ハンディ型より手間と場所を使う道具です。次のような場合は、無理に選ばなくてもいいと思います。
- 朝に1着だけ整えることが多い:準備と片付けの手間の方が大きくなりやすいので、小型のハンディ型や手持ちのアイロンの方が合理的です
- 使う場所やしまう場所に余裕がない:使うときは高さ約180cmになり、ハンガーの横幅も必要です。その空間や収納場所を確保できないなら、ハンディ型の方が合います
- 襟や折り目のプレスが主な目的:床置きの大容量タンクは目的とずれます。アイロンを中心に考えてください
- 今あるハンディ型やアイロンで、掛ける枚数と時間が足りている:買い足す必要はありません
ハンディ型を含めた衣類スチーマー全体の選び方は、衣類スチーマーのおすすめと種類ごとの選び方にまとめています。
まとめ:据え置き型は置き方と操作の好みで選ぶ
今回の3機種は最大の蒸気量が同じなので、総合順位を付けるより、使い方に合わせて選ぶのが近道です。
- 毎回出して床を転がしてしまいたい、操作はシンプルでいい:HENRI JPJK300B
- 置き場所を決めて使い、給水を減らし、蒸気量も選びたい:George2 JPES200BV2
- 掛け替えの操作を減らしたい、ブラシ・ミトン・スチームボードも使いたい:George JPES700B
価格は希望小売価格で比べています。購入する時点の販売価格や在庫、仕様は、公式ページと販売店で確認してください。
参考にした公式情報(2026年9月27日確認)
- HENRI JPJK300B 公式製品ページ
- George2 JPES200BV2 公式製品ページ
- George JPES700B 公式製品ページ
- George JPES700B 取扱説明書
- SteamOne 国内代理店の製品一覧
※この記事の画像はAIで作成したイメージで、紹介している商品の実物写真ではありません。
