32インチは、画面を大きくしたい人がよく候補に入れるサイズです。ただ、32インチにしただけで、どんな仕事でも効率が上がるわけではありません。
同じ32インチでも、4KかWQHDかで文字の細かさと表示できる広さが変わります。幅約71cmの本体が机に収まるか、画面から十分に離れて座れるかも、机や部屋によって違います。
この記事では、まず32インチを選ぶ意味、4KとWQHDの違い、机に置けるかの確かめ方を説明します。そのうえで仕事向けの10機種を比較し、それぞれを選ぶ理由と合わない条件を整理します。
なお、実機を使った比較ではありません。メーカーの公式仕様と、2026年9月27日に確認した公式販売ページの表示をもとにまとめています。映り込み、残像、目の疲れやすさ、耐久性などは測定していないので、断定はしていません。
先に結論:用途別のおすすめ32インチモニター
比べる条件が多いので、先に使い方ごとの候補を挙げます。選ぶ理由と合わない条件は、後半で機種ごとに説明します。
- 文書・表計算・ブラウザが中心で、1台で無難に揃えたい:Dell P3225QE(4K・100Hz、昇降と縦回転、USB-C最大90W給電)
- USB-Cは使わず、4Kをなるべく安く使いたい:Dell S3225QS(HDMIとDisplayPortのみ)
- 4Kほどの細かさは不要で、文字を大きく、予算を抑えたい:LG 32U631A-B(WQHD・100Hz。高さ調整なし、USB-C給電は15W)。スタンドの調整、ノートPCへの65W給電、マイクまで欲しいならBenQ GW3290QT
- Macと組み合わせる、または長時間コードを書く:BenQ MA320U(Mac向けの設定機能)、BenQ RD320U(コーディング用の表示モード)
- 色を扱う仕事:Dell U3225QE、BenQ PD3226G、ASUS PA329CRV。この3機種の中で2台のPCの切り替えも必要なら、KVMを備えるDell U3225QEかBenQ PD3226G。高さ調整の幅と5年保証を重視するならEIZO EV3240X
USB-Cケーブル1本でノートPCとつなぐことが一番の目的の場合や、27インチも含めてサイズから迷っている場合は、仕事用モニター全体の選び方をまとめた記事から見たほうが早いです。
32インチで変わることと、変わらないこと
27インチより同じ表示が大きく見える
32インチの表示部は31.5型が一般的で、今回の10機種もすべて31.5型です。このサイズの良さは、同じ解像度・同じ拡大率なら、文字やウィンドウが物理的に大きく表示されることです。
例えば31.5型と27型の4Kを同じ拡大率で使うと、表示できる内容の量は同じです。画面の対角が約1.17倍になる分、文字も大きく見えます。27型4Kで文字が小さいと感じていて、拡大率を上げて表示量が減るのは避けたい、という人には32インチが合います。
「画素数4倍=作業領域4倍」ではない
4KはフルHDの4倍の画素数です。ただ、これは画面の細かさの話で、4倍の量を読める大きさで並べられるという意味ではありません。
31.5型の4Kを拡大なし(100%)で使うと、文字はかなり小さくなります。なので多くの場合は125%や150%に拡大して使い、その分だけ表示できる広さは狭くなります。作業領域の広さは、画素数ではなく「解像度÷拡大率」で決まると考えるとわかりやすいです。
32インチは4KとWQHDのどちら?文字の大きさと細かさの違い
31.5型の4Kは約140ppi、WQHDは約93ppi
ppiは1インチあたりの画素の数で、数字が大きいほど文字の輪郭を細かく描けます。31.5型で計算すると、4K(3840×2160)は約140ppi、WQHD(2560×1440)は約93ppiです。今回の候補でも、多くの機種の仕様に同じくらいの値(Dell S3225QSは139ppi)が載っています。
同じ大きさの文字でも、4Kのほうが1文字に使える画素が多いので、輪郭がなめらかになります。
4Kを150%にするとWQHDと同じ広さになる
単純に計算すると、4Kを150%で表示したときの作業領域は2560×1440相当です。これはWQHDを100%で使ったときと同じなので、同じ31.5型なら文字の大きさもほぼ同じになります。違うのは、4Kのほうが文字を縦横それぞれ1.5倍の画素で描いている点です。
- WQHD・100%:2560×1440相当。文字は大きめで、輪郭は4Kより粗い
- 4K・150%:2560×1440相当。文字の大きさはWQHDとほぼ同じで、輪郭が細かい
- 4K・125%:3072×1728相当。表示できる量が増え、文字はWQHDの100%表示より小さくなる(計算上は約83%の大きさ)
ここでの数字は解像度と倍率からの単純計算です。実際の見え方はOSやアプリの拡大の扱いによって変わります。WindowsとmacOSでは拡大の仕組みが違い、macOSでは倍率の代わりに「見た目の解像度」を選ぶ形になるので、どの機種でも上の倍率がそのまま使えるとは限りません。
WQHDを選ぶなら、何をあきらめるか
WQHDの良さは、拡大しなくても文字が大きく、PCが描く画素数も少ないことです。今回の候補では、価格を確認できた中で最も低い表示額だったのもWQHDのLG 32U631A-Bでした。
一方で、4Kの150%表示と比べると輪郭の細かさは下がります。また、WQHDの画素は2560×1440なので、4Kの125%表示のような3072×1728相当の広さは得られません。拡大率を上げて文字をさらに大きくすることはできますが、その分だけ表示できる量は減ります。
「文字を大きくしたいだけで、細かさは今のままでいい」ならWQHD、「大きさは同じでも細かく表示したい、場合によっては広くも使いたい」なら4K、という分け方がわかりやすいかなと思います。
32インチは大きすぎる?机の幅と奥行きで先に確かめる
幅は約71cm。紙やテープで置いてみる
今回の10機種は、スタンド込みの幅がどれも約71〜71.5cm、スタンドを除いた本体の高さは約41〜43cmです。「思ったより大きい」と感じる原因の一つは、この大きさを机の上で想像しにくいことだと思います。
買う前に、同じくらいの大きさの紙や段ボールを置くか、机と壁にテープで印をつけてみてください。スピーカーや書類を置く場所が残るか、椅子に座って左右の端まで見渡せるかがわかります。
机の奥行きはスタンドの足と座る位置で考える
机の奥行きが60cm・70cm・80cmだから置ける・置けない、と一律には決まりません。画面と目の距離は、画面を机のどこに置くか、キーボードと椅子の位置で変わるからです。
今回の機種のスタンド込み奥行きは215〜263mmです。これはスタンドの足が机の上で占める前後の長さの目安で、画面と目の距離とは別のものです。画面が足の前寄りにあるか後ろ寄りにあるかは機種の構造で違い、傾きや高さを変えても位置は動きます。奥行きの数字だけで、画面がどれだけ手前に来るかは決まりません。
画面が近すぎると感じそうなら、モニターアームで画面を奥へ下げる方法があります。どれくらい離れると楽かには個人差があるので、この記事では何cm以上と決めていません。紙やテープで作った枠を画面を置きたい位置に置き、キーボードも置いた状態で座って、画面の上端と左右の端がどう見えるかで判断するのが確実です。
画面の高さは昇降範囲で調整する
32インチは表示部の縦も約39cmあるので、画面の上端が目より高くなると見上げる形になります。スタンドの高さ調整の幅は機種ごとに違い、今回の中ではEIZO EV3240Xの195mmが最大です。LG 32U631A-Bは高さ調整がなく、角度を変えるチルトのみです。
椅子や机の高さを変えられない場合は、昇降幅の大きい機種か、モニターアームを使う構成を考えます。
モニターアームを使うときの確認項目
今回の10機種は、すべてVESA 100×100mmの取り付けに対応しています。ただ、VESA対応ならどのアームでも使える、というわけではありません。
- スタンドを外した本体の重さが、アームの耐荷重の範囲(下限と上限の両方)に入っているか
- アームの対応画面サイズに31.5型が含まれているか
- 天板の厚さや材質が、クランプ(机を挟んで固定する部分)に合うか。重さに耐えられる天板か
- 画面を奥へ下げたい、高くしたいなら、アームの可動域が足りるか
- モニター側の説明書に、取り付け金具の条件が書かれていないか。例えばASUS PA329CRVの日本語説明書には、壁掛けブラケットは耐荷重10.6kg以上のものを使うよう記載があり、本体の6.7kgという数字だけでは決められません
重さだけで選ぶと、クランプが付かない、画面を思った位置まで動かせない、といったことが起きます。アームは本体とは別の費用になる点も含めて考えてください。スタンドなしの重さは、次の「設置と保証」の表に載せています。
32インチ仕事用モニター10機種の比較表
表は「画面と接続・価格」と「設置と保証」の2つに分けています。色域などの細かい仕様は、後の機種ごとの説明に書いています。価格は2026年9月27日にメーカー公式の販売ページで確認した表示で、販売店や時期によって変わります。
画面と接続・価格の比較
| 機種 | 解像度・最大Hz | パネル | USB-C給電 | 公式表示価格 |
|---|---|---|---|---|
| Dell P3225QE 購入先 | 4K・100Hz | IPS | 最大90W | 80,206円 |
| Dell S3225QS 購入先 | 4K・120Hz | VA | なし(USB-C端子なし) | 60,979円 |
| Dell U3225QE 購入先 | 4K・120Hz | IPS Black | 最大140W(EPR対応PC) | 138,969円 |
| EIZO EV3240X 購入先 | 4K・60Hz | IPS | 最大94W | 174,900円 |
| BenQ MA320U 購入先 | 4K・60Hz | IPS | 90W | 117,600円 |
| BenQ RD320U 購入先 | 4K・60Hz | IPS | 90W | 120,000円 |
| BenQ PD3226G 購入先 | 4K・144Hz | IPS | 90W(Thunderbolt 4) | 172,800円 |
| BenQ GW3290QT 購入先 | WQHD・75Hz | IPS | 65W | 70,000円 |
| LG 32U631A-B 購入先 | WQHD・100Hz | IPS | 15W | 39,900円 |
| ASUS PA329CRV 購入先 | 4K・60Hz | IPS | 96W | 未確認 |
Dellは税込・送料込、EIZOは標準スタンド付き新品の税込価格です。BenQとLGは公式ストアの表示額で、クーポンやポイントは反映していません。メーカーをまたぐ差額は、こうした表示額どうしの比較です。ASUSは公式サイトに製品情報はあるものの、公式販売価格と在庫を確認できなかったため「未確認」とし、価格の比較からは外しています。
設置と保証の比較
| 機種 | スタンド込み幅×奥行き | 高さ調整・縦回転 | スタンドなし重量 | 保証(メーカー公表) |
|---|---|---|---|---|
| Dell P3225QE | 713.4×215mm | 150mm・縦回転対応 | 約6.65kg | 3年(限定保証) |
| Dell S3225QS | 712.47×221.74mm | 100mm・縦回転なし(スラント±4°) | 約5.97kg | 3年(限定保証) |
| Dell U3225QE | 713.2×215mm | 150mm・縦回転対応 | 約6.52kg | 3年(限定保証) |
| EIZO EV3240X | 712.2×242.4〜250.7mm | 195mm・右回り90° | 約6.7kg | 5年(使用30,000時間以内)、無輝点6か月 |
| BenQ MA320U | 714.5×220.2mm | 115mm・縦回転対応 | 約6.05kg | 3年(パネル・バックライトは1年) |
| BenQ RD320U | 714.6×263.1mm | 110mm・縦回転対応 | 約7.3kg | 3年(パネル・バックライトは1年) |
| BenQ PD3226G | 714.3×242mm | 150mm・縦回転対応 | 約7kg | 3年(パネル・バックライト含む) |
| BenQ GW3290QT | 714.6×251.5mm | 110mm・縦回転対応 | 約7.2kg | 3年(パネル・バックライトは1年) |
| LG 32U631A-B | 714×235mm | なし(チルトのみ)・縦回転なし | 5.4kg | 3年(パネル・バックライト含む)、無輝点3年 |
| ASUS PA329CRV | 713.8×240mm | 130mm・左右90° | 6.7kg | 3年(パネル・バックライト含む)、無輝点3年 |
保証は、本体の年数だけでなく、パネルとバックライトが含まれるか、無輝点保証があるかでも差があります。同じBenQでも、MA・RD・GWとPDでは扱いが違います。
10機種それぞれの選ぶ理由と、合わない条件
Dell P3225QE:仕事の基本を一通り揃えたい人に
31.5型IPSの4Kで、リフレッシュレートは最大100Hz、色域はsRGB 99%です。高さ調整150mm、縦回転(ピボット)、左右の首振りに対応します。USB-Cは映像入力と最大90Wの給電を兼ね、有線LAN(1GbE)とUSBハブも付いています。
公式表示は80,206円。画面、スタンド、接続のどれも大きく欠けていない組み合わせで、付属品にUSB-C to Cケーブル(1m)が入っているのもノートPCとつなぐ人には助かります。
S3225QSとの差は約1万9千円です。その分でIPSパネル、縦回転、広い昇降幅、USB-C接続が付くと考えると判断しやすいです。上位のU3225QEとは文字の細かさ(140ppi)が同じで、差は色域や120Hz、Thunderboltなどの機能です。
合わないのは、DCI-P3などの広い色域で色を確認する仕事や、100Hzより滑らかな表示を求める場合です。また、USB-Cのデータ転送は5Gbpsなので、モニター経由で高速なストレージを使うと、そこが速度の上限になります。
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Dell S3225QS:USB-Cが不要で、4Kを安く使いたい人に
31.5型VAの4Kで、最大120Hz、公称コントラスト比3000:1、色域はsRGB 99%・DCI-P3 95%です。入力はHDMI 2つとDisplayPort 1つで、USB-C端子はありません。5W×2のスピーカーを内蔵しています。
公式表示は60,979円で、価格を確認できた4K機の中では最も安い機種です。デスクトップPCやドックからHDMI・DisplayPortでつなぐ人なら、使わないUSB-C関連の機能にお金を払わずに済みます。
注意したいのはスタンドです。高さ調整は100mmで、仕様にある「スラント±4°」は画面の傾きを少し直す機能です。縦に90°回すピボットではないので、縦画面で資料やコードを読みたい人には合いません。
VAパネルは、IPSと比べて斜めから見たときの見え方が変わりやすいと言われますが、この機種では確認していません。32インチは画面の端を斜めから見る形になりやすいので、気になる人は設置位置や店頭で確かめてください。コントラスト比が高いことは、色が正確であることを意味するわけでもありません。型番の似た27型のS2725QSはIPSパネルなので、レビューを読むときはサイズと型番も確認しておくと安心です。
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Dell U3225QE:色域と接続を上位で揃えたい人に
IPS Blackパネル(公称コントラスト比3000:1)の4K・120Hzで、sRGB 100%・DCI-P3 99%、平均デルタE 1.5未満の色補正がされています。Thunderbolt 4の上りポートは最大140W給電、2.5GbEの有線LAN、KVMスイッチ(2台のPCで同じキーボードとマウスを切り替える機能)も備えます。
公式表示は138,969円。P3225QEとの約5万9千円の差は、文字の細かさには出ません(どちらも140ppi)。差に払うのは、広い色域、120Hz、Thunderbolt 4での接続と給電、2台のPCの切り替えです。
140Wは、PC側がUSB PDのEPR(拡張電力範囲)に対応している場合の最大値です。対応していないPCでは90Wになるので、ノートPCの充電仕様を先に確認してください。文書やブラウザが中心で色域を気にしないなら、P3225QEで足ります。
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EIZO EV3240X:高さを細かく合わせたい人、長く使いたい人に
31.5型IPSの4K・60Hzで、色域はsRGB相当、公称コントラスト比2000:1。昇降幅195mmは今回最大で、上35°まで傾けられ、右回りの縦回転にも対応します。USB-Cは最大94W給電で、有線LANとUSBハブもあります。
EIZOの技術資料では、2台のPCでキーボードとマウスを共有して切り替える使い方(KVM)の対応機種として載っています。専用ソフトのScreen InStyleを使うと、ホットキーで入力を切り替えることもできます。
保証は購入から5年(使用30,000時間以内)、無輝点保証は6か月です。EIZOダイレクトでは標準スタンド付き新品が174,900円(税込、確認時点で在庫あり)でした。同じページにはセット商品や整備済品も並んでいるので、比べるときは新品単体の価格で見てください。
ほかの4K機と比べて選ぶ理由になるのは、今回最大の昇降幅と5年の保証期間です。一方で60Hzで、広い色域をうたう機種でもないので、滑らかさや色域を重視する人には合いません。
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BenQ MA320U:Macと組み合わせる人に
31.5型IPSの4K・60Hzで、sRGB 99%・P3 97%。MacBook向けのM-bookモード、Macからモニター設定を変えられるDisplay Pilot 2、ICCsyncなど、Macで使うことを想定した機能を備えます。USB-Cは90W給電です。
公式表示は117,600円。スタンド込み奥行きは220.2mmで、今回のBenQ製品の中では最も小さい値です。
ただ、Mac本体の画面と色が完全に一致するわけではありません。入力はHDMI 2つとUSB-Cで、DisplayPort端子はないので、DisplayPortケーブルで直接つなぎたいPCには向きません。60Hzなので、滑らかさを求めるなら別の機種です。同じMAシリーズの27型とは輝度や色域の数値が異なるので、比べるときは32型の仕様で見てください。
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BenQ RD320U:コードを長時間書く人、夜も作業する人に
プログラミング向けのシリーズで、コード表示用のモード(暗いテーマ用・明るいテーマ用)、反射を抑えるNano Matteの表面処理、背面を照らすMoonHalo、夜間プロテクションなどを備えます。4K・60Hz、P3 98%、公称コントラスト比2000:1。USB-Cは90W給電で、KVMスイッチと画面の分割表示(PIP/PBP)にも対応します。
公式表示は120,000円。エディターの配色や部屋の明るさに合わせて表示を切り替えたい人、夜に照明を落として作業することがある人には、機能と使い方がつながる機種です。ただ、これらの機能で作業効率が上がる、目が疲れにくくなるといった効果は確認していません。背面ライトの効き方も部屋の環境次第です。
スタンド込み奥行きは263.1mmで今回最大、スタンドなしでも約7.3kgあります。奥行きの浅い机では、スタンドの足が場所を取る点に注意してください。滑らかな表示を重視するなら、P3225QE(100Hz)やU3225QE(120Hz)が候補です。
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BenQ PD3226G:色と動きの両方を扱う制作に
4K・144Hzで、sRGB 100%・P3 95%。個別のキャリブレーションレポート(平均デルタE 2以下)が付属し、手元で表示モードを切り替えるHotkey Puck G3、KVMスイッチ、Thunderbolt 4(90W給電、出力ポート付き)、PIP/PBPを備えます。
公式表示は172,800円。RD320Uとの52,800円の差は、144Hz、個別の色校正、Thunderbolt 4、パネルとバックライトを含む3年保証に払う形です。動画やアニメーションなど動きのある制作物を確かめつつ、色も扱う人に向きます。文書や表計算だけなら、この差に見合う場面は少ないと思います。
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BenQ GW3290QT:WQHDで文字を大きく、会議も多い人に
31.5型IPSのWQHD(約93ppi)・75Hz、sRGB 99%。拡大しなくても文字が大きく表示されます。USB-Cは65W給電で、高さ調整110mmと縦回転に対応。USBハブ、ノイズフィルター付きスピーカー、ノイズキャンセルマイクを内蔵しています(カメラはありません)。
公式表示は70,000円で、同じWQHDのLG 32U631A-Bより30,100円高くなります。この差で得られるのは、ノートPCへの65W給電、高さ調整と縦回転、USBハブ、会議に使えるマイクとスピーカーです。ノートPCをケーブル1本でつないで充電しつつ、オンライン会議もこの画面の前でこなすなら、差額を払う理由があります。どれも使わないなら、LGで足りる可能性が高いです。
4KのS3225QSとの差は約9千円です。あちらは文字の細かさで上ですが、USB-Cと縦回転がありません。細かさを取るならS3225QS、接続とスタンドの調整、会議の音声まわりを取るならGW3290QT、という比べ方になります。
65Wを超える給電を必要とするノートPCでは、充電が足りない場合があります。リフレッシュレートは75Hzで、LG 32U631A-B(100Hz)より上限は低めです。
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LG 32U631A-B:予算を抑えてWQHDを使いたい人に
31.5型IPSのWQHD・100Hz、sRGB 99%。入力はUSB-C(DisplayPort Alt Mode)とHDMIが1つずつで、USBハブはありません。
公式ストアの表示額は39,900円で、今回価格を確認できた9機種の中では最も低い表示額でした。4Kほどの細かさは要らず、文字を大きく表示できれば十分という人が、最初に検討しやすい機種です。
USB-Cの給電は最大15Wです。メーカーはスマートフォンなどの充電を例にしていて、一般的なノートPCを十分に充電できる値ではありません。「ケーブル1本で映像も充電も」を期待して選ぶ機種ではない点に注意してください。付属はHDMIケーブル(1.5m)で、USB-Cケーブルは別売りです。
スタンドはチルトのみで、高さ調整も縦回転もできません。スタンド込みの高さは513mmで固定です。高さを合わせたいならモニターアームを組み合わせる方法があり、スタンドなしで5.4kgと今回で最も軽い機種です。ただ、軽いことだけでアームに合うとは限らないので、前述の確認項目で選んでください。アームの費用が加わると、GW3290QTとの価格差は縮まります。
保証はパネル・バックライトを含めて3年、無輝点保証も3年です。公式ストアでは配送の可否を郵便番号で確認する形なので、販売中の表示があっても、地域や時期によってはすぐに届くとは限りません。
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ASUS PA329CRV:色域と入力の多さを重視する人に(条件付き)
4K・60Hzで、sRGB 100%・DCI-P3 98%、デルタE 2未満。表示モードにはAdobe RGBなどのプリセットもあります。ただ、プリセットがあることと、その色域をどこまで表示できるかは別の話で、Adobe RGBのカバー率は公式仕様に書かれていません。
USB-Cは96W給電、HDMI 2.1が2つあり、DisplayPortは入力1つとデイジーチェーン用の出力1つです(日本語説明書の端子説明による)。高さ調整130mmで、左右どちらにも縦回転できます。PD3226Gと比べると60HzでThunderboltもありませんが、HDMIが2つあり、USB-Cの給電は96Wです。
DisplayPortのデイジーチェーン(MST)は、PCによって使えない場合があります。Macでは、MSTで画面を拡張できることを前提にしないほうが安全です。
保証は本体・パネル・バックライトとも3年で、無輝点保証も3年(36か月)です。国内の公式サイトに製品情報と保証の案内はあるものの、公式販売価格と在庫は確認できなかったので、販売店で価格と在庫を確かめられた場合の候補としています。
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購入前に手元のPCで確認すること
PCが4Kと必要なリフレッシュレートを出せるか
モニターが4K・120Hzや144Hzに対応していても、PC、接続端子、ケーブルのどれかが対応していなければ、その表示にはなりません。PCの仕様で、外部出力の最大解像度とリフレッシュレート、使う端子(HDMIのバージョンや、USB-Cが映像出力に対応しているか)を確かめてください。
接続する端子とケーブルが揃っているか
USB-Cで映像を出すには、PC側の端子が映像出力に対応している必要があります。付属ケーブルも機種ごとに違い、S3225QSはHDMIケーブルのみ、32U631A-BはUSB-Cケーブルが別売りです。USB-Cケーブルを別に用意する場合は、映像出力と必要な給電に対応したものを選びます。選び方はUSB-Cケーブルのおすすめ記事にまとめています。
モニターの給電WとノートPCの必要量
モニターからの給電が、ノートPCに必要な電力より小さいと、重い作業中に充電が追いつかないことがあります。USB-Cでの給電を使うなら、PCの充電仕様とモニターの給電Wを比べてから選んでください。
今回の候補でも、給電は15Wから最大140Wまで差があり、S3225QSはUSB-C端子自体がありません。ケーブル1本で充電まで済ませたいなら、サイズとは別に、この条件で候補を絞ることになります。接続の条件から選びたい場合は、仕事用モニター全体の選び方の記事も参考にしてください。
価格と保証の見方
この記事の価格は確認日時点の公式表示で、販売店、時期、クーポンで変わります。販売中の表示でも、すぐに届くとは限りません。保証は本体の年数に加えて、パネルとバックライトが対象か、無輝点保証の期間まで見ると比べやすいです。
32インチを見送ったほうがいい条件
- 机の奥行きが浅くアームも使えず、紙やテープで試しても画面が近すぎると感じる
- 幅約71cmの本体を置くと、机の上にほかに置きたい物が収まらない
- 今の27インチ4Kで文字の大きさに困っていない(同じ解像度・拡大率なら、32インチにしても表示できる量は増えません)
今のモニターで文字の大きさにも表示量にも不満がないなら、無理に買い替える必要はありません。32インチが役立つのは、「今より大きく見たい」「4Kで細かさと広さを両立したい」といった、はっきりした不満がある場合です。
出典と確認日
仕様、価格、販売状態、保証は、2026年9月27日に以下のメーカー公式ページで確認しました。
- Dell P3225QE 製品・販売ページ
- Dell S3225QS 製品・販売ページ
- Dell U3225QE 製品・販売ページ
- EIZO EV3240X 製品ページ、EIZOダイレクト販売ページ、Screen InStyleの信号切り替えに関する技術資料(PDF)
- BenQ MA320U 仕様、販売ページ
- BenQ RD320U 仕様、販売ページ
- BenQ PD3226G 仕様、販売ページ
- BenQ GW3290QT 仕様、販売ページ
- BenQ 保証期間
- LG 32U631A-B 製品ページ、販売ページ
- ASUS ProArt Display PA329CRV 仕様、保証情報、日本語ユーザーガイド(PDF)
アイキャッチはAIで生成したイメージです。特定商品の実機写真ではありません。
